プロトコル操作
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 19:49 UTC 版)
「Transmission Control Protocol」の記事における「プロトコル操作」の解説
TCPプロトコル操作は3つのフェーズに分けられる。コネクションは多段階のハンドシェイクプロセスで正しく確立する必要があり(コネクション確立フェーズ)、その後「データ転送フェーズ」に入る。データ転送が完了したら「コネクション終了フェーズ」で仮想回線を閉じ、確保していたリソースを解放する。 TCPコネクションはオペレーティングシステムがソケットというプログラミングインタフェースを通して管理する。TCPコネクションが存在する間、以下のような状態間で遷移する。 LISTENING : サーバの場合、任意のリモートクライアントからのコネクション要求を待ち受ける。 SYN-SENT : SYNフラグとACKフラグをセットしたTCPセグメントを相手側が送ってくるのを待つ状態(通常、クライアント側)。 SYN-RECEIVED : コネクション確立要求に対して確認応答を返した後、相手側が確認応答を返してくるのを待つ状態(通常、サーバ側)。 ESTABLISHED : 相手側とコネクションが確立し、指定ポートでのデータの送受信が可能な状態。 FIN-WAIT-1 : FINフラグをセットしたTCPセグメントを先に相手に送り、確認応答が返ってくるのを待つ状態。 FIN-WAIT-2 : FINに対する確認応答を受け取り、相手からのFINを待つ状態。 CLOSE-WAIT : 相手から先にFINを受け取り、アプリケーションがクローズ可能となるのを待つ状態。クローズ可能になったら相手にFINに対する確認応答を送る。 LAST-ACK : FINセグメントを送って、その確認応答を待っている状態。 TIME-WAIT : 「FIN-WAIT2」でFINセグメントを受信し、確認応答を返した状態。相手が確認応答を受信完了することを保証するため、十分な時間待つ。RFC 793 では最大4分間この状態でコネクションを保つことができるとされており、これをMSL (maximum segment lifetime) と呼ぶ。 CLOSED : コネクションがクローズした状態。
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