EMIスタジオでのレコーディング
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「サムシング (ビートルズの曲)」の記事における「EMIスタジオでのレコーディング」の解説
1969年4月16日、「オールド・ブラウン・シュー」のレコーディングの後に本作のファースト・バージョンが13回録音された。同日はリンゴ・スターが映画『マジック・クリスチャン』の撮影のため不参加となっており、「オールド・ブラウン・シュー」から引き続きポール・マッカートニーがドラムを叩いた。これはトラック2に録音され、残るトラック1にレノンのベース、トラック3にハリスンのエレクトリック・ギター、トラック4にジョージ・マーティンのピアノが収録された。 5月2日のセッションからスターが復帰し、コントロール・ルームにはグリン・ジョンズが迎えられた。この日は36回録音され、トラック1にマッカートニーのベース、トラック2にスターのドラム、トラック3にハリスンのギターが収録された。なお、同日のセッションで、レノンはピアノを演奏した。テイク9以降は、ハリスンのギターから2つのアウトプットがとられ、8トラック・レコーダーのトラック6にレスリースピーカーを通したギターの音が収録された。テイク27では演奏終了後に、レノンがピアノのリフを基調としたコーダを演奏し、そこからジャム・セッションが始まり、総演奏時間は8分となった。しかし、このジャムのパートは、メンバーが蛇足であると判断したためカットされることとなった。 5月5日にオリンピック・スタジオでオーバー・ダビングのセッションが行われ、マッカートニーのベースの録り直しとハリスンのリードギターのオーバー・ダビングが行われた。7月11日にEMIスタジオで作業が行われ、ビリー・プレストンのオルガンなど多数のパートが収録されていた。16日にハリスンのボーカルが新しく録音され、ミドルエイトにはマッカートニーのハーモニー・ボーカル、スターのシンバルとハイハットが加えられた。その後、レノンのピアノが消去された。 その後リダクションが行われて、テイク37と38が作成された。8月15日にマーティンがアレンジしたストリングスがオーバー・ダビングされた。この時点で2本目のテープ・リールのテイク39には、トラック1にハリスンのリードギターと下降するピアノ、トラック2にパーカッションとまとめてミックスされたドラム、トラック5に新たに録られたマッカートニーのベース、トラック6にレスリースピーカーを通したギター、トラック7にダブルトラッキングされたハリスンのボーカルとマッカートニーのハーモニー・ボーカルが収録されており、ストリングスはトラック8に録音された。
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