EMIスタジオでのリハーサル
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「ヘイ・ジュード」の記事における「EMIスタジオでのリハーサル」の解説
『ザ・ビートルズ』(ホワイトアルバム)と同時期に、シングル盤として発売するためにレコーディングが行われた。この時期のセッションでは、レノンは常にオノを連れて参加していたことや、メンバーそれぞれの意見の食い違いにより、バンドのメンバー間では不和が生じていた。 1968年7月28日と29日の2日間、プロデューサーのジョージ・マーティンと共に、EMIスタジオにてリハーサルとして25テイク録音。このセッション当時、EMIスタジオでは既に納入されていた8トラック・レコーダーの使用が、不文律の規約に基づき許容されていなかったことから、4トラック・レコーダーが使用された。なお、7月29日に行われたリハーサル音源が、1996年に発売された『ザ・ビートルズ・アンソロジー3』に収録されている。 7月30日のリハーサルでは、『Music!』という短編ドキュメンタリーの撮影のため、カメラクルーが入っている。これが、ビートルズのレコーディング・セッションにカメラクルーの参加が許可された初の事例となった。この日のリハーサルで、ジョージ・ハリスンは「ボーカルに対して、オブリガードを弾く」ことを提案するが、マッカートニーはこれを拒否した。後にマッカートニーは、このことについて「ジョージはボーカルの後にギターリフを入れることを提案したんだけど、僕にはいいと思えなかった。ジョージのような偉大なギタリストに向かって言うのは憚れたけど、“弾かないでくれ”と返した。侮辱したみたいになったけど、僕らの間では普通のことだった」と語っている。このマッカートニーとハリスンのやり取りは、翌年のゲット・バック・セッションでも持ち出され、マッカートニーとハリスンとの間で口論になった。
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