EDM地表ペイロード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 05:17 UTC 版)
「エクソマーズ」の記事における「EDM地表ペイロード」の解説
EDM非移動式着陸機は、火星深部の地形物理の調査を目的とする"フンボルトペイロード(Humboldt payload)"と呼ばれる、11台の観測機器を運ぶために計画された。しかし、2009年第1四半期に着陸機およびフンボルト観測機器の目標を確認する調査を行なった結果、これは完全に中止された。 最新のEDM地表ペイロードは、提案されていた気象探査計画DREAMS(Dust Characterisation, Risk Assessment, and Environment Analyser on the Martian Surface)に基づいており、風速と風向(MetWind)、湿度(MetHumi)、気圧(MetBaro)、表面温度(MarsTem)、大気の透明度(Optical Depth Sensor; ODS)、大気の帯電(Atmospheric Radiation and Electricity Sensor; MicroARES)などのセンサー群を含んでいる。DREAMSペイロードは着陸後のEDMの表面ミッションの期間、環境観測点として働き、DREAMSは火星の地表で最初の電磁場測定を行う予定だった。大気中の砂塵の濃度の測定値を組み合わせて、DREAMSは砂塵を持ち上げる静電気の力の役割や、砂嵐の始まるメカニズムについて新しい見識を提供するはずだった。さらにMetHumiは湿度に関する重要なデータからMicroARESを補足し、これによって科学者の砂塵の帯電に関してよりよく理解することを可能にするはずだった。なお、カラーカメラもペイロードに含まれており、地表用ペイロードに加えてEDMのカラーカメラは、画像の形で貴重な追加的科学データを提供する予定だった。
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