EDLP
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/27 14:56 UTC 版)
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EDLP(イーディーエルピー)は、英語の Everyday Low Price(エブリデイ・ロー・プライス)の略で、小売業者が特売期間を設けずに年間を通じて商品を低価格で販売する価格戦略のことである。これに対し、特売により価格を変動させ、集客を図る手法は ハイ・ロー[1] (Hi-Lo) またはハイ&ロー[2] (High & Low) 戦略と呼ばれる。
効果
広告により消費者に特売を告知する必要がなく、特売に伴う値付けの変更や売場レイアウトの変更なども不要であるため、販促費の軽減が可能になる[3]。また、特売期間中に利幅の小さい特売品のみが売れることによる粗利の低下を避けることができるほか、需要が平準化するため販売予測の精度が高くなり、欠品や過剰在庫を避けることが容易になる。さらに、顧客がいつ来店しても安く販売しているため、固定客の獲得につながりやすい[2]。
反面、常時低価格販売を行いながら利益を確保するためには、徹底した売上原価の低減とローコストオペレーションが不可欠となる。そのために取扱い品目を絞り込んで、1品目あたりの数量を多く取ることから、定番品ではない販売数量の少ない商品は取り扱わないことが多い。必要最小限の品揃えになるため、顧客から見ると無機質でつまらないと批判されることもある[4]。
導入例
- 電激倉庫(撤退)
脚注
- ^ 佐々木満「小売業の価格政策とプロモーション戦略」『生活協同組合研究』第361巻、公益財団法人生協総合研究所、2006年2月、77頁、2025年9月27日閲覧。
- ^ a b c d e “EDLPとは?メリットや企業の導入事例、成功のポイントなどを解説”. リテール・リーダーズ (2021年1月22日). 2025年9月27日閲覧。
- ^ 「EDLPとは」『日本経済新聞』2010年3月30日。2025年9月27日閲覧。
- ^ 谷頭和希 (2025年9月20日). “「都民への罰」との声まで…首都圏に増殖中「まいばすけっと」はなぜこうも嫌われるのか? それは「強さ」の裏返しだった”. 東洋経済オンライン. p. 2. 2025年9月27日閲覧。
- ^ “新興「トライアル」が老舗「西友」を買収、小売業の「主役」変わるか【播摩卓士の経済コラム】”. TBS CROSS DIG with Bloomberg (2025年3月8日). 2025年9月27日閲覧。
- ^ “急増する「まいばすけっと」…なぜ100メートル先に同じ店舗が?「繁盛店をつくらない」という逆転の発想”. TBSラジオ (2025年9月22日). 2025年9月27日閲覧。
- ^ 「アルビス、小商圏で攻勢 ドラッグ店意識「くらす」開業 販促省き毎日安売り/総菜など店内調理」『日本経済新聞』2024年4月5日。2025年9月27日閲覧。
- ^ 藤田順也「ドラッグストア特集:21年度の成長戦略=ゲンキー 生鮮強みに滋賀県へ進出」『日本食糧新聞』2021年6月14日。2025年9月27日閲覧。
- ^ 「値上げ時代こそEDLP ディスカウント店2社トップに聞く」『日本経済新聞』2022年11月16日。2025年9月27日閲覧。
関連項目
EDLP(エブリディ・ロー・プライス)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 15:51 UTC 版)
「コーナン」の記事における「EDLP(エブリディ・ロー・プライス)」の解説
国内メーカーによるOEM商品が多いが、原価の高騰もあり、アイテムを縮小してLIFELEXに転換しつつある。
※この「EDLP(エブリディ・ロー・プライス)」の解説は、「コーナン」の解説の一部です。
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