Document ScanningとDocument Imaging
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/07 02:33 UTC 版)
「Microsoft Office ツール」の記事における「Document ScanningとDocument Imaging」の解説
Microsoft Office Document Scanning(MODS)は、Office XPで最初に導入されたスキャンおよび光学式文字認識 (OCR)アプリケーションである。 OCRエンジンは、 ニュアンス社のOmniPageを利用していた。 MODSは、紙文書のアーカイブコピーの作成に適しており、OCRデータをMDIファイルとTIFFファイルの両方に埋め込むことができた。これにより、ファイルのテキスト検索が可能になり、 Windows Searchで紙文書の検索が可能となった。 Microsoft Office Document Imaging (MODI)を使用すると、Microsoft Office Document Scanningによってスキャンされた紙文書の編集および注釈の追加ができる。 Office XPで最初に導入され、 Office 2003およびOffice 2007に搭載された。 Office 2010以降では使用できなくなったが、以前のバージョンのMicrosoft OfficeからインストールしておくとOffice 2010でも使用できる 。(Office 2010のインターネットファックス機能は、MODIの代わりにWindowsファックスプリンタドライバを使用してTIFFを生成するようになった。)マイクロソフトは、ユーザーが1つ以上のMDIファイルをTIFFに変換できるコマンドラインツールであるMDI to TIFF File Converterを提供している 。 MODIは、 タグ付き画像ファイル形式 (TIFF)と、MDIと呼ばれる独自形式をサポートしている。 OCRプロセスから生成されたテキストを元のTIFFファイルに保存することができる。ただし、MODIはTIFF標準仕様とは異なるTIFFファイルを生成するため、他のTIFF互換プログラムで利用できないことがある。 デフォルトモードでは、OCRエンジンは必要に応じてページのスキューを調整し、ページの向きを変更する。 Office 2003 Service Pack 3以降、MODIは、Service Packのセキュリティ変更の一部として、 タグ付き画像ファイル形式 (TIFF)ファイルとの関連付けが行われなくなった。また、TIFFファイルでのJPEG圧縮をサポートしなくなった 。 MODSとMODIはOffice 2010以降使用できなくなったが、マイクロソフトはSharePoint Designer 2007または古いOfficeメディアからMODIコンポーネントをインストールすることで回避策を推奨している 。
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