Discover Cardとは? わかりやすく解説

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ディスカバーカード

(Discover Card から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/15 15:13 UTC 版)

ディスカバー・フィナンシャル・サービシズ
業種 金融サービス
設立 1985年
創業者 シアーズ・ローバック・アンド・カンパニー英語版
本社
事業地域
アメリカ合衆国(プライマリ)
ウェブサイト www.discover.com/credit-cards/ 
ディスカバーカード
ディスカバーカード

ディスカバーカード英語: Discover Card)とは、アメリカ合衆国(米国)のディスカバー・フィナンシャル・サービシズが展開するクレジットカードである。米国本土を中心とした約5千万人の会員を持つ。加盟店は北アメリカを中心に中央アメリカ東南アジア大洋州等に広がり、さらにJCB銀聯とそれぞれ相互に加盟店を開放している。

概説

1985年に、百貨店運営企業のシアーズSears)によって設立され、後にモルガン・スタンレーに売却された。2007年以降の運営会社は独立企業となっている。

ディスカバーカードのブランドで発行されている殆どは、ディスカバー・バンク(Discover Bank)から発行されている。

日本では、JCB加盟店がDiscover加盟店を兼ねている場合が多いが、日本では Discover Card を発行している会社が無い。

ディスカバーカードは5千万人を超すカード保有者と4百万以上の利用できる店舗(加盟店)を保有する。また全米4千以上の金融機関のATMも利用することができる。

VISAMasterCardのような、メジャーな国際ブランドと提携しない独立系のカードであった為、当初米国以外ではカナダ内においてシアーズ他のアメリカ発の小売業者の一部で利用できる程度であった。

21世紀になる前後から、メキシココスタ・リカミクロネシアマーシャル諸島等で加盟店開拓をしている。2005年5月に、中華人民共和国中国銀聯(China UnionPay)と相互に加盟店を開放することで合意し、中国での利用可能店が広がると共に、UnionPayの加盟店があるシンガポールタイ韓国でも利用可能となった。

更に、2006年8月にはJCBとも加盟店の相互開放で合意、日本及び台湾グアムでも2008年以降利用可能となり、またJCBとCitibank,N.A.2011年8月に加盟店業務に関するライセンス契約を締結した事で、香港ベトナムフィリピンマレーシアインドネシア(以上、UnionPayとの重複分を除く)での利用も可能になる等、アジア・大洋州における利用範囲を大きく拡大している。

またJCBとの提携で、スペインブルガリアベネルクスエジプトでの利用が可能となっている。

沿革

1985年、当時米国最大の小売業者であったシアーズSears)が顧客サービスの一環としてファイナンシャルサービスを提供することを目的に「ディスカバーカード」を設立。年会費無料であることと、ライバルであるVISAMasterCardに比べ高いショッピング利用限度額設定のため、瞬く間に顧客を獲得していった。また、カード保有者は購入金額の1%がキャッシュバックされた。

その後、カテゴリー・キラーと呼ばれたウォルマートトイザらスとの競争にさらされたシアーズは本業回帰のため、1993年に「ディスカバー・カード」を発行しているファイナンス・ビジネス会社をディーン・ウィッター(Dean Witter Financial Services、後にモルガン・スタンレーに吸収)に売却した。

  • 2004年10月、VISAとMasterCardがカルテルを組み、加盟する銀行に対してディスカバーやAMEX他ブランドのカードを発行しないよう圧力を掛けていたとして、アメリカ合衆国司法省が反トラスト法(独占禁止法)違反として両社を相手取り起こしていた訴訟に対し、連邦最高裁判所は契約規定の撤廃を命じる判決を下した。
  • 2005年、銀行間ネットワーク協会の「Pulse」に加入しデビットカードATMカードの発行を開始。ウォルマートサムズ・クラブのカードシステム業務を請け負っているGEコンシューマー・ファイナンスはディスカバーのネットワークを利用。
  • Metris Companiesはディスカバーのネットワークを利用するクレジットカードの発行を始めると2005年に発表。その他にも、既にVISA、MasterCardを発行している金融会社数社がディスカバーカードを発行することを発表。
  • モルガン・スタンレーは長い間、ディスカバーカード事業の売却を考えていたが、上記の新契約で再評価し、2005年には売却しないことを発表。
  • 2006年8月、日本のJCBと加盟店・ATMネットワークの相互開放を中心とした業務提携に合意。カード会員のアジアにおける利便性の向上・JCB会員の米国内の利用における手数料収入などを視野にいれている[1]
  • 2008年4月、ディスカバー・フィナンシャル・サービシスはシティグループ傘下のダイナースクラブ・インターナショナルを買収した[2]

脚註

  1. ^ JCB (2006年8月23日). “ニュースリリース JCB、米国大手カード会社ディスカバーと提携、日米両国での加盟店ネットワーク相互開放へ”. 2011年2月23日閲覧。
  2. ^ MarketWatch (2008年4月7日). “Discover to buy Diners Club for $165 million”. 2011年2月23日閲覧。

外部リンク


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