DateTime.FromBinary メソッド
アセンブリ: mscorlib (mscorlib.dll 内)

Dim dateData As Long Dim returnValue As DateTime returnValue = DateTime.FromBinary(dateData)
戻り値
ToBinary メソッドによってシリアル化された DateTime オブジェクトと等価な DateTime オブジェクト。


現在の DateTime オブジェクトの値をバイナリ値に変換するには、ToBinary メソッドを使用します。以後、このバイナリ値と FromBinary メソッドを使用することにより、元の DateTime オブジェクトを再構築できます。
現地時刻の調整世界協定時刻を現地のタイム ゾーンで調整することによって得られる現地時刻は、Kind プロパティに Local 値が割り当てられた DateTime 構造体によって表されます。現地時刻を表す DateTime オブジェクトを ToBinary メソッドを使って特定のタイム ゾーンでシリアル化した場合、それを異なるタイム ゾーンで逆シリアル化するには、FromBinary メソッドを使用します。その結果得られる DateTime オブジェクトの現地時刻は、自動的に 2 つ目のタイム ゾーンに合わせて調整されます。
たとえば、現地時刻の午後 3:00 を表す DateTime オブジェクトがあるとします。ここに東寄りと西寄りのタイム ゾーンで実行される 2 つのアプリケーションがあり、西寄りのタイム ゾーンで実行されているアプリケーションが ToBinary メソッドを使って、この DateTime オブジェクトをバイナリ値に変換し、その後、それよりも 3 時間早い東寄りのタイムゾーンで実行されている別のアプリケーションが FromBinary メソッドを使って、このバイナリ値を新しい DateTime オブジェクトに変換したとします。この場合、新しい DateTime オブジェクトの値は午後 6:00 になります。これは、午後 3:00 という元の値と同じ時点を表していますが、東寄りのタイム ゾーンの現地時刻に合わせて調整されています。
.NET Framework Version 2.0 以降の DateTime 構造体には、プライベートの Kind フィールド (指定された時刻が "現地時刻"、"世界協定時刻 (UTC)"、"そのいずれでもない" を表す) と、プライベートの Ticks フィールド (日付と時刻を指定する、100 ナノ秒間隔のタイマ刻み数を保持) とが連結されたデータが格納されます。タイマ刻み数と Kind フィールドには、それぞれ Ticks プロパティおよび Kind プロパティでアクセスできます。
以前のバージョンの .NET Framework では、System.Runtime.Serialization.ISerializable などのシリアル化インターフェイスを使わずに、DateTime オブジェクトを直接シリアル化する場合は、DateTime 内の Ticks データだけをシリアル化する必要がありました。.NET Framework 2.0 以降では、これに加えて Kind データもシリアル化する必要があります。

Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows Millennium Edition, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition
開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。


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