Cycasinとは? わかりやすく解説

サイカシン【cycasin】

読み方:さいかしん

ソテツ類含まれる有毒配糖体発がん性をもつ。救荒植物としてソテツの幹や種子などからでんぷん採取して食用とするには、さらして毒を取り除く必要がある化学式C8H16N2O7


サイカシン

分子式C8H16N2O7
その他の名称シカシン、サイカシン、Cycasin、(Methyl-ONN-azoxy)methyl β-D-glucopyranoside
体系名:(メチル-ONN-アゾキシ)メチルβ-D-グルコピラノシド


サイカシン

(Cycasin から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/19 09:32 UTC 版)

サイカシン英語: Cycasin)は、植物に含まれる化学物質(配糖体)の1つである。組成式C8H16N2O7分子量は約252である。特にソテツ(種子、葉、幹など全草)に含まれる毒物として知られる[3][4]


  1. ^ ヒトへの発がん性を示す証拠が限られていて、また、動物実験でも未だに充分な証拠は集まっていないものが分類されている。
  1. ^ b-D-Glucosyloxyazoxymethane, ChemSpider
  2. ^ Showing Compound Cycasin (FDB018287) - FooDB”. 2021年9月21日閲覧。
  3. ^ Gert. L. LAQUEUR、小田嶋成和、ワラビおよびサイカシン (Cycasin) の癌原性 食品衛生学雑誌 Vol.12 (1971) No.1 P.1-3, doi:10.3358/shokueishi.12.1
  4. ^ a b c 守田則一、天然発癌物質ソテツ毒サイカシンの研究と Health and Human Ecology 民族衛生 Vol.76 (2010) No.6 P.235-236, doi:10.3861/jshhe.76.235
  5. ^ 西田孝太郎, 小林昭, 永浜伴紀「日本産ソテツの一新有毒配糖体Cycasinに関する研究」『鹿兒島大學農學部學術報告』第4巻、鹿児島大学、1955年11月、151-168頁、hdl:10232/2096ISSN 0453-0845NAID 110004992900 
  6. ^ Tadera K, Yagi F, Arima M and Kobayashi A (1985). “Formation of cycasin from methylazoxymethanol by UDP-glucosyltransferase from leaves of Japanese cycad”. Agric. Biol. Chem. 49 (9): 2827–2828. doi:10.1271/bbb1961.49.2827. 


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