シー‐ジェー‐ディー【CJD】
読み方：しーじぇーでぃー
《Creutzfeldt-Jakob disease》⇒クロイツフェルトヤコブ病
クロイツフェルト＝ヤコブ病 ( Creutzfeldt-Jakob disease )
筋肉のれん縮と精神機能の喪失（痴呆）が同時に進行する病気（亜急性海綿状脳症）。これまで、この病気に感染したドナーから角膜などの組織移植を行った人に生じた報告や、脳の手術中に使用された汚染器具から感染した例が報告されていますが、正確な原因はまだ不明です。また、ヒツジ（スクラピー）やウシ（狂牛病）でもこの病気に似た病気にかかるところから、感染した組織を食べたヒツジ・ウシなどの動物にかかるのではないかとも推測されています。そこで、ヒトもヒツジやウシの内臓を食べたとき感染するのではないかと考えられています。罹患した患者からプリオンと呼ばれる特定のタンパク物質が検出されていますが、それがこの病気の原因物質であることを示す特定の遺伝子はまだ発見されていません。なお、アベンティスベーリング社の血液製剤に使用される原料血の場合、この病気のリスクを避けるため、角膜あるいは脳硬膜移植を受けた人、下垂体由来の成長ホルモンあるいは性腺ホルモンによる治療を受けている人は供血者から除外しています。さらに、クロイツフェルト・ヤコブ病の家族歴がある人の場合も同様です。
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