Clam AntiVirusとは? わかりやすく解説

Clam AntiVirus

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/13 13:25 UTC 版)

Clam AntiVirus
Clam AntiVirusのGUIインターフェース (ClamTk)
開発元 Tomasz Kojm
初版 2002年5月8日 (21年前) (2002-05-08)[1]
最新版 1.0.1 - 2023年2月15日 (5か月前) (2023-02-15)[2] [±]
リポジトリ
対応OS Linux / BSD / macOS / AIX / HP-UX / Solaris Windows
プラットフォーム クロスプラットフォーム
種別 アンチウイルスソフトウェア
ライセンス GNU General Public License
公式サイト www.clamav.net/
テンプレートを表示

Clam AntiVirus (クラム・アンチウイルス 略称: ClamAV)とは、オープンソース (GPL) で提供されているクロスプラットフォームCUIアンチウイルスソフトウェアである。

Clam AntiVirusの開発プロジェクトでは、メールゲートウェイで電子メールのウイルススキャンを行うことを開発目標の主眼としている[3]。当初UNIX用として開発され、その後AIX, BSD, HP-UX, Linux, OpenVMS, macOS, OSF及びSolarisWindowsに移植されている。

主にメールサーバにおけるサーバサイドにおけるE-mailウイルススキャンの分野で広く利用されている。 従来より常駐監視機能(オンアクセススキャン)が標準実装されていなかったため、常駐監視としてはDazuko+Clamukoを利用したりcrondのジョブとしてフルスキャンを実施する方法が一般的だった。

しかし、2013年9月19日にリリースされた Ver.0.98 からはfanotifyを用いた監視機能が実装されたため、2.6.36 以降のLinux等ではDazukoモジュールを用いなくても任意のフォルダの常駐監視が可能となった。

その他、macOS 版の ClamXav では ClamXav Sentry を常駐させる事ができ、任意のフォルダなどを監視させる事が可能である。また、Mac OS X Server 10.4 Tiger 以降には ClamAV が標準で含まれている。 その他、常駐保護機能を持つものとして「ClamAV for Windows」や「MoonSecureAV」などの派生版がある。

機能

ClamAVには次に示すような3種類のユーティリティが含まれる。コマンドライン版スキャンツール (clamscan)、データベース アップデートツール (freshclam)、マルチスレッドで実行可能なデーモン (clamd) である。また、sendmailのメールフィルタリング拡張コンポーネント機能を持っており、オンデマンドのスキャンを行える。さらに、ZIPtargzipといった圧縮ファイルや、Microsoft Officeで作成されたファイルやPDFファイルもスキャンすることが出来る。

ウイルスデータベースは、最大1日数回アップデートされ、2011年7月20日現在では1,000,066 件のウイルスパターンを保有している。[4]

グラフィカルインターフェース (GUI)

Linux

  • ClamTk[1] − gtk2-perlアプリケーション。RHELCentOSでは ClamTk 公式サイトにて最新版のRPMパッケージが公開されている。
  • ClamAV[2] - RHEL や CentOS ではソースコードでインストールする必要がある。FedoraではLivnaリポジトリにrpmパッケージが公開されている場合がある。

Windows

ClamWin英語版(2021年更新停止、32bitのみ)

  • 補助ツールである Clam Sentinel をインストールすることで、常駐化が可能。

EG_ClamNet_Antivirus()[5]

macOS

関連項目

脚注

  1. ^ https://blog.clamav.net/2022/05/celebrating-20-years-of-clamav.html
  2. ^ ClamAV 0.103.8, 0.105.2 and 1.0.1 patch versions published”. 2023年4月12日閲覧。
  3. ^ about us”. clamav.net. 2023年8月13日閲覧。
  4. ^ 開発元ホームページ http://www.clamav.net/ にて確認
  5. ^ https://sourceforge.net/projects/eg-clamnet-antivirus/

Clam AntiVirus(Summit Open Source Development Group)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 17:31 UTC 版)

アンチウイルスソフトウェア」の記事における「Clam AntiVirus(Summit Open Source Development Group)」の解説

Unix系OSWindowsで動く。オープンソース開発されている。新種ウイルスの対応が商用のソフトより早かったことがある

※この「Clam AntiVirus(Summit Open Source Development Group)」の解説は、「アンチウイルスソフトウェア」の解説の一部です。
「Clam AntiVirus(Summit Open Source Development Group)」を含む「アンチウイルスソフトウェア」の記事については、「アンチウイルスソフトウェア」の概要を参照ください。

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