CD-ROM Mode1との違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/16 15:16 UTC 版)
「CD-ROM XA」の記事における「CD-ROM Mode1との違い」の解説
CD-ROMは厳密には"CD-ROM Mode1"と呼ばれ、1ビットの誤りも許されないPCでの使用を念頭に置き、オーディオ用途のCD-DA(オーディオCD)より高いエラー訂正機能を有する規格として策定された。エラー訂正機構としてはCD-DAに用いられたCIRCに加え、EDCやECCが追加された。 一方、CD-ROM Mode2は当初からマルチメディアデータを記録するフォーマットとして、CD-ROM Mode1とともに規格書であるイエローブックで定められているが、Mode1とMode2は同じディスク内に混在できないというイエローブックの規定が存在する。 そのため、一般データとマルチメディアデータを混在できるように、また既に存在していたCD-iの規格上の制限を回避するために、CD-DAの策定にも関わったソニー、フィリップスに加え、マイクロソフトが中心となってMode2内に"Form1"と"Form2"を盛り込むことが提唱され、新たにCD-ROM XAとして策定された。1セクタ当たりの容量はMODE2・FORM1で2,048バイト、MODE2で2336バイト、MODE2/FORM2で2324バイトである。CD-ROM XA Mode2 Form1はCD-ROM Mode1と同様にEDC、ECCを使用する。 一方、CD-ROM XA Mode 2 Form2はECCを用いないことにより、エラー訂正機能はCD-ROM Mode1やMode2 Form1より低くなるが、その分これらよりも約15%多くの情報を記録することができる。 画像や音声・動画などのマルチメディア用途では、データのごく一部が欠損しても可読性にあまり問題ないことから、より多くの情報を記録する目的で、このMode2 Form2が採用されることがある。
※この「CD-ROM Mode1との違い」の解説は、「CD-ROM XA」の解説の一部です。
「CD-ROM Mode1との違い」を含む「CD-ROM XA」の記事については、「CD-ROM XA」の概要を参照ください。
- CD-ROM Mode1との違いのページへのリンク