Athlon X4とは? わかりやすく解説

Athlon X4

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/18 03:43 UTC 版)

Athlon X4
AMD Athlon X4-860K
生産時期 2012年10月から
販売者 AMD
設計者 AMD
生産者 GF
プロセスルール 32nm から 28nm
アーキテクチャ x86
マイクロアーキテクチャ Piledriver
Steamroller
Excavator
命令セット AMD64
コア数 4
(スレッド数:4)
ソケット Socket FM2
Socket FM2+
Socket AM4
コードネーム Trinity
Richland
Kaveri
Godavari
Carrizo
Bristol Ridge
前世代プロセッサ Athlon II
次世代プロセッサ Athlon
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Athlon X4(アスロン エックスフォー)は、アドバンスト・マイクロ・デバイセズが2012年10月に発表した、x86_64互換のマイクロプロセッサである。

概要

Athlon X2の後継製品となるもので、4つの物理コアを併せ持ち、Athlon X2に比べプロセスルールも大きく縮小した。また、プロセスルールの縮小に伴う回路面積の縮小により搭載できるトランジスタの数が増加しており、Piledriver世代 (32nm) のAthlon X4 750ではダイ内に組み込まれたトランジスタ数が13億個であったのに対し、Steamroller世代 (28nm) の同モデル860Kではトランジスタ数が約24億個と2倍近く増加している[1]マイクロアーキテクチャPiledriverは、前世代のアーキテクチャであるBulldozerに比べ、1クロック当たりの効率改善の他、消費電力の改善、演算のスケジューリングの改善などの改良がなされている。

Athlon X4は当時、Intel製ローエンド向けシリーズであるCeleronPentiumへの対抗製品として発表されたもので、Intel製Core iシリーズへの対抗製品であるFXシリーズとは対照的に、低消費電力そしてそれに伴う低発熱さが特徴的である。また、安価ではあるが製品によってはオーバークロックが可能なものもあり[2]、汎用性の高いCPUであるといえる。特にSteamroller世代からはPCIe 3.0に対応し[3]、のちには対応メモリ周波数範囲が1866MHzから2400MHzにまで拡大している[4][5]

また、同社製A-Seriesプロセッサと比較して、内蔵GPUの有無が差異として挙げられる[2]。Athlon X4のみならず、Bulldozer系列のAthlonシリーズの全般は内蔵GPUを含まないため、使用する場合は別途グラフィックボードを取り付ける必要がある。

互換性について

使用しているマザーボードSocket FM2+である場合、Socket FM2のCPU及びSocket FM2+のCPUを取り付けることができるが、マザーボード側がSocket FM2の場合、Socket FM2のCPUを取り付けることはできるが、Socket FM2+のCPUを取り付けることはできない。これは、CPUピンの数が異なるからである。例えばSocket FM2のピン数は904であるが[6]、Socket FM2+のピン数は906である[7]。つまり、Socket FM2+のマザーボードに、同規格のピン数が等しいCPUを取り付けたり、逆にピン数が少ないSocket FM2のCPUを取り付けることは可能だが、Socket FM2のマザーボードに、ピン数が多いSocket FM2+のCPUは取り付けられないのである。従って互換性の図は以下のようになる。

ソケット互換
マザーボード
Socket
FM2
Socket
FM2+
C
P
U
Socket
FM2
Yes
Socket
FM2+
No Yes

なお、Socket AM4AM3+, FM2, FM2+何れのソケットとも互換性を持たないため、別途Socket AM4対応のマザーボードを交換する必要がある。また、ソケット同士で互換性があるとしてもBIOSが該当するCPUを認識できない場合があるため、使用しているマザーボードメーカーにて、CPU対応表を確認する必要があり、必要に応じてBIOSアップデートをする必要がある。

デスクトップ向けラインナップ

Piledriver 世代

Trinity
Trinity
型番 CPU TDP
(W)
対応メモリ
モジュール数
(スレッド数)
クロック (GHz) L2キャッシュ
(MB)
定格 ターボ
750K 2 (4) 3.4 4.0 4 100 DDR3-1866
740 3.2 3.7 65
730 2.8 3.2
Richland
Richland
型番 CPU TDP
(W)
対応メモリ
モジュール数
(スレッド数)
クロック (GHz) L2キャッシュ
(MB)
定格 ターボ
760K 2 (4) 3.8 4.1 4 100 DDR3-1866
750 3.4 4.0 65

Steamroller 世代

Kaveri
Kaveri
型番 CPU TDP
(W)
対応メモリ
モジュール数
(スレッド数)
クロック (GHz) L2キャッシュ
(MB)
定格 ターボ
860K 2 (4) 3.7 4.0 4 95 DDR3-2133
840 3.1 3.8 65
830 3.0 3.4
Godavari
Godavari
型番 CPU TDP
(W)
対応メモリ
モジュール数
(スレッド数)
クロック (GHz) L2キャッシュ
(MB)
定格 ターボ
880K 2 (4) 4.0 4.2 4 95 DDR3-2133
870K 3.9 4.1
850 3.2 3.9 65

Excavator 世代

Carrizo
Carrizo
型番 CPU TDP
(W)
対応メモリ
モジュール数
(スレッド数)
クロック (GHz) L2キャッシュ
(MB)
定格 ターボ
845 2 (4) 3.5 3.8 2 65 DDR3-2133
835 3.1 3.4
Bristol Ridge
Bristol Ridge
型番 CPU TDP
(W)
対応メモリ
モジュール数
(スレッド数)
クロック (GHz) L2キャッシュ
(MB)
定格 ターボ
970 2 (4) 3.8 4.0 2 65 DDR4-2400
950 3.5 3.8
940 3.2 3.6

関連項目

脚注

  1. ^ AMD Athlon X4 860K - AD860KXBI44JA / AD860KXBJABOX / AD860KXBJASBX”. www.cpu-world.com. 2020年4月6日閲覧。
  2. ^ a b Athlonの新モデルが久々に登場、「Athlon X4 870K」が発売”. 2025年2月1日閲覧。
  3. ^ 大幅刷新された“Kaveri”「A10-7850K」はなにが変わった?”. 2025年2月1日閲覧。
  4. ^ AMD Athlon X4 970 - AD970XAUM44AB / AD970XAUABBOX”. www.cpu-world.com. 2020年4月6日閲覧。
  5. ^ AMD Athlon X4 830 - AD830XYBI44JA”. www.cpu-world.com. 2020年4月6日閲覧。
  6. ^ Socket FM2”. www.cpu-world.com. 2020年4月6日閲覧。
  7. ^ Socket FM2+”. www.cpu-world.com. 2020年4月6日閲覧。

Athlon X4 (Socket FM2)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/30 05:08 UTC 版)

Athlon II」の記事における「Athlon X4 (Socket FM2)」の解説

TrinityRichland 製造プロセスルール: 32nm SOI L1 キャッシュ: L2 キャッシュ: 2MB×2、1MB 対応ソケット: Socket FM2 X4だけでなくX2の製品存在する。 Propus世代Rana世代、Regar世代TDPの値は、 AthlonⅡX4 645640》《X3 455450445》が95W AthlonⅡ 《X2 265260255250240220215》が65W AthlonⅡX4 615e,610e,605e,600e》《X3 420e,415e,405e,400e》《X2 250e,245e,240e,235e》が45W

※この「Athlon X4 (Socket FM2)」の解説は、「Athlon II」の解説の一部です。
「Athlon X4 (Socket FM2)」を含む「Athlon II」の記事については、「Athlon II」の概要を参照ください。

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