【AN/APG-73】(えーえぬえーぴーじーななさん)
アメリカ合衆国のヒューズ・エアクラフト社(現・レイセオン社)で開発された航空機搭載用レーダー。
Iバンドの電波帯を用いるパルスドップラーレーダーで、AN/APG-65レーダーをベースにF-15Eに搭載されているAN/APG-70レーダーで得た技術などを盛り込んだ物となっている。
1980年代後半に開発され、1992年から配備されている。
F/A-18E/Fや一部のF/A-18C/Dに搭載している。
スペックデータ
AN/APG-73
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/04 22:15 UTC 版)
「AN/APG-65」の記事における「AN/APG-73」の解説
AN/APG-65の大幅な改良型でAN/APG-70およびAN/APG-71レーダーからの技術フィードバックを行っている。APG-73はAPG-65と同じアンテナと進行波管(TWT)トランスミッターを使用するが、レーダーデータプロセッサ、電源、受信機/励振器は新しくなっている。これにより帯域幅、および周波数の俊敏性が向上し、アナログ/デジタルサンプリングレートも高くなっている。また複数のゲートアレイを含むマルチチップモジュールを使用することにより、シグナルプロセッサのスループットは7.2 MOPSから60 MOPSに向上した。これらの改善によりAPG-73は良い解像度を実現し、新しいナビゲーション/グランドマップモードが追加され、ECCM能力も強化された。電源はソリッドステート化され、より良い電力変換を実現し、信頼性が大幅に向上した。また、プログラム可能デジタルシグナルプロセッサ(PSP)の組み込みにより、埋め込まれたソースコードやハードウェアなどの変更なしに、ソフトウェアのプログラム変更のみで迅速かつ低コストにシステムのカスタマイズが可能となった。既存のF/A-18のほか、F/A-18を全面的に改設計した発展型であるF/A-18E/F スーパーホーネットにも搭載されている。
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