AN/APG-70
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/04 15:55 UTC 版)
「AN/APG-63」の記事における「AN/APG-70」の解説
AN/APG-63の信頼性を高め、容易にメンテナンスができるよう再設計したもの。製造コストを削減するために、モジュールの多くは、AN/APG-73と共通で、コンピュータとプロセッサの85%はF-14のAN/APG-71レーダーと共通である。AN/APG-63の空対地モードを大幅に強化し、合成開口レーダー、低被探知 (LPI)(英語版)、グランドマッピングなどのレーダーモードを追加している。合成開口レーダーモードでは、150km先の目標を解像度18m、74kmなら解像度5.2mのデジタル地図の作成が可能で、空対空目標への探知距離は約300kmまで延長されている。 処理装置の速度はAN/APG-63の3倍となり、PSPのメモリー容量も10倍に拡張された。また、送信機や受信機、自己診断装置(英語版)なども新型へ更新されている。F-15Eに搭載。F-15CもMSIPにより搭載している。 派生型として、グランドマッピングモードを削除したダウングレード型のAN/APG-70Sがあり、F-15Sに搭載されている。イスラエルのF-15IのAN/APG-70についてもドップラービームシャープ(DBS)/マッピング/合成開口(SAR)のモードの解像度が1/3に低下させられている。
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