ALLメソポタミカ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/25 20:19 UTC 版)
「アメリカ・ラティーナ・ロジスティカ」の記事における「ALLメソポタミカ」の解説
標準軌で建設された路線。イギリスが保有していたエントレ・リオス鉄道と東アルゼンチン鉄道がブエノスアイレスと北部のエントレ・リオス州、コリエンテス州、ミシオネス州を結ぶ路線として建設したもの。1949年の国有化後、これらの路線はウルキサ将軍鉄道の一部となった。 1993年10月22日の再民営化に際し、旅客列車が運行を停止。保有・貨物列車の運行を行う会社はメソポタミカ・ウルキサ将軍鉄道となったものの、1999年にALLに買収され、2,240 kmの路線網がALLメソポタミカの名の下で展開された。 2003年にはTEAにより路線上に再び旅客列車が走り始めた。ALLはTEAに線路を貸し、機関車を共用したがTEAによる旅客列車の運行は2011年に中止された。これは政府がTEAに列車運行のための補助金を十分に渡していなかったことが原因とされ、旅客列車の運行はTBAに変更された。TBAはこの路線を使い、アルゼンチン - ウルグアイ間の国際列車も走らせるなど、意欲的な運行を行った。しかしそれもつかの間、TBAは2012年ブエノスアイレス鉄道惨事を起こし解体されてしまった。 前述の通り2013年にALLはアルゼンチン政府から違反を言い渡され、同国内での運営権を取り消されてしまう。その背景には、ALLメソポタミカが線路の保守を怠い、貨物列車の脱線が多発していた事が大きく関係していると言われている。 それ以降は再び国有となり、Trenes Argentinos-Urquiza Cargasの愛称で貨物輸送が引き続き行われている(一部区間では旅客列車も運行再開)。 ALLメソポタミカが運営していたウルキサ将軍鉄道はパラグアイ、ウルグアイの標準軌路線と接続しており、ブラジルのメーターゲージ路線との接続も存在している。
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