ALMの実務とは? わかりやすく解説

ALMの実務

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/29 01:37 UTC 版)

アセット・ライアビリティ・マネジメント」の記事における「ALMの実務」の解説

生命保険会社を例にとると、負債保険契約)は数十年という長期にわたる保険金支払債務であり、その負債価値は円金利(特に長期金利)によって大きな影響を受ける。そしてその価値変動は、直接的に保険会社経済価値純資産影響し時には経営安定性を脅かす(特に、バブル崩壊後長期金利大幅に低下する局面で、負債価値増大という形でリスク顕在化したという経緯がある。これが、いわゆる逆ザヤ問題である)。 そこで、資産サイドポジション負債合わせて長期化させることで資産負債価値変動一致させ、経済価値純資産変動抑えて経営安定化させるALM的な手法近年確立されてきた。 しかしながら以下のような背景から、多く保険会社では本格的にALM実施するには至っていない。 ALM実施には金融工学的な分析・手法不可欠であり、専門知識を持つ人材少ない。また、実施向けて役員等の上管理職者の理解得られないといった事情散見される現在の保険会計実務では、負債責任準備金)の計算方法ロックイン方式であり、ALM実施対す障害となっている。 現在の金利は既に超低金利であり、ここからさらに金利低下対すリスクヘッジする必要性小さい。 保険会社負債キャッシュアウトフローそもそも不確定なのであるため、資産サイドポジション価値変動一致させることが難しい(保険負債価値様々な前提条件置いて算出されるが、前提条件違いによっても価値金利感応度が変わってくるため)。 なお、ALMをさらに発展させた、金融機関抱え様々なリスク統合的管理するERM統合リスク管理)という手法存在する

※この「ALMの実務」の解説は、「アセット・ライアビリティ・マネジメント」の解説の一部です。
「ALMの実務」を含む「アセット・ライアビリティ・マネジメント」の記事については、「アセット・ライアビリティ・マネジメント」の概要を参照ください。

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