6つの左手のための練習曲集 作品135 [編集]
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「練習曲 (サン=サーンス)」の記事における「6つの左手のための練習曲集 作品135 [編集]」の解説
1912年、右手を故障したカロリン・ドゥ・セール(Caroline de Serres)のために作曲され、ドゥ・セールに献呈されている。二人は以前から親交があり、サン=サーンスは交響詩「死の舞踏」やカプリース・ワルツ「ウエディング・ケーキ」作品76を献呈している。 様々な語法が見られた作品52、作品111とは異なり、フランソワ・クープランやジャン=フィリップ・ラモーの作風を模した偽バロック風の、新古典的な組曲として書かれている。ゆえに、テクスチュア、和声ともに非常にシンプルなものである。 モーリス・ラヴェルが「左手のためのピアノ協奏曲」を作曲する際、書法の参考にした作品に含まれていたことで知られる(もっともこの作品は、ラヴェルの作品やレオポルド・ゴドフスキー、アレクサンドル・スクリャービンなどの同じ趣向の作品に比べ、はるかに簡素に書かれている)。 第1曲 前奏曲 (Prélude) 第2曲 フーガ風に (Alla fuga) 第3曲 無窮動 (Molto Perpetuo) 第4曲 ブレー (Bourrée) 第5曲 エレジー (Élégie) 第6曲 ジーグ (Gigue) プレスト、ト長調、3/8拍子。前曲で見せた深い感情を払拭するかのような軽妙な終曲。
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