ひだりてのためのピアノきょうそうきょく〔ひだりてのための‐ケフソウキヨク〕【左手のためのピアノ協奏曲】
ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲 | Concerto pour la main gauche | 作曲年: 1929-30年 |
作品解説
第1次世界大戦で右手を失ったピアニスト、パウル・ヴィトゲンシュタインに委嘱されて書かれたこの協奏曲は、1930年に完成したラヴェル(1875~1837)晩年の傑作として高く評価されている。と同時に、ピアノソロは左手だけという珍しい制約やジャズの影響が色濃く反映されている点など、極めて個性的なピアノ協奏曲とも言えよう。
曲は切れ目なしに奏される単一楽章形式だが、大きく3つの部分に分けられる。ピアノパートは特殊な技巧を大幅に採り入れた大変な難曲で、とても片手で弾いているとは思えない素晴らしいアイディアに富んだ見事な書法によって書かれている。
コルンゴルト:左手のためのピアノ協奏曲
左手のためのピアノ協奏曲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/25 14:27 UTC 版)
左手のためのピアノ協奏曲は、左手のみで弾くピアノ独奏とオーケストラのための協奏曲。最も有名なのはモーリス・ラヴェルの作品だが、以下のようにいくつもの作品がある。
- 左手のためのピアノ協奏曲 (ラヴェル)
- ピアノ協奏曲第4番 (プロコフィエフ)
- 左手のためのピアノ協奏曲 (コルンゴルト)
- ディヴァージョンズ (ベンジャミン・ブリテン)
- 家庭交響曲余録 (リヒャルト・シュトラウス)
- 管弦楽付きピアノ音楽 (パウル・ヒンデミット)
- ピアノ協奏曲第3番 (池辺晋一郎)
上記の多くはピアニストのパウル・ヴィトゲンシュタインからの依頼を受けて作曲されたものである。ヴィトゲンシュタインは第一次世界大戦に従軍して右手を失い、その後は左手のみで演奏活動を続けた。
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