500 kV系統の導入
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 03:47 UTC 版)
「中部電力パワーグリッド」の記事における「500 kV系統の導入」の解説
日本初の500 kV設計の送電線は、1966年(昭和41年)に完成した東京電力の房総線であった(当初は275 kVで運用)。中部電力における500 kV設計の最初は、1969年(昭和44年)4月に完成した高根幹線であった。高根幹線は、高根第一発電所(岐阜県高山市高根町)から関開閉所(岐阜県関市)に至る275 kV送電線であったが、将来的な500 kV昇圧も考慮して設計された。ただし、昇圧には、鉄塔の腕金の取替え、碍子の取替えなどの工事が必要で、昇圧は実施されないまま現在に至る。 1971年(昭和46年)9月、500 kV設計の西部幹線と西部南京都線が着工され、翌年10月、275 kVで運用を開始した。西部南京都線は、関西電力と共同で建設した連系線であり、現在は、「三重東近江線」という名称になっている。中部電力では、以降、500 kV設計の送電線の整備を急ピッチで進め、その亘長は、1980年(昭和55年)3月までに400 km超に達した。 1980年(昭和55年)2月、西部南京都線が500 kVに昇圧された。同年4月までに、西部変電所から北部変電所を経て東部変電所に至る名古屋第二外輪線の500 kV昇圧が完成した(現在の500 kV外輪線)。 平成に入ってからは、500 kV基幹系統の外側に、500 kV第二基幹系統が建設された。また、1998年(平成10年)11月、500 kV越美幹線が完成し、翌年、南福光連系所で北陸電力との間の連系を開始した。
※この「500 kV系統の導入」の解説は、「中部電力パワーグリッド」の解説の一部です。
「500 kV系統の導入」を含む「中部電力パワーグリッド」の記事については、「中部電力パワーグリッド」の概要を参照ください。
Weblioに収録されているすべての辞書から500 kV系統の導入を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
全ての辞書から500 kV系統の導入を検索
- 500 kV系統の導入のページへのリンク