3度目の訪問
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 04:51 UTC 版)
「ダイラス=リーンの災厄」の記事における「3度目の訪問」の解説
3度目は43歳のときである。猫町ウルサルの郊外に降り立った私は、ポ=カレトは老いて死に、リタは長寿の老人となっていると伝聞する。今ではウルサルからダイラス=リーンに行く者はおらず、また商人どもはウルサルの街にも入り込んでいた。 私は商人どもに復讐して街を救い出すために、神殿の司祭アタルに相談を持ちかける。アタル師は、そのルビーは過去にも現れたことがあり、中には魔物が宿っていると説明する。アタル師は作戦を立て、「結界を張る呪文」と「ルビーから魔物を解放する呪文」の2つの呪文を私に教えて「成し遂げたことの結末を見届けるでないぞ」と忠告する。 私はダイラス=リーンへと赴き、1つ目の呪文を唱えながら街を一周する。途中でやつらに勘付かれ、逃げながらも、なんとか魔法の壁で街を囲って封鎖することに成功する。2つ目の呪文を唱えると、ルビーから魔物が引きずり出される。呪文を聞いた商人たちは恐怖に後退する。魔法の牢獄と化したダイラス=リーンで、解き放たれた魔物がやったことは、憎むべきレン人たちが憐れに思えるほどの所業であった。アタル師に忠告されたものの、私は見てしまった。 私は目覚めの世界へと戻り、今では眠るのを恐れるようになった。3度訪れたダイラス=リーンを、二度と訪れずに済むことを祈るのみである。ある日ふと眠りの壁を越えて夢の国へと行ってしまい、気づいたらダイラス=リーンの牢獄の中に閉じ込められていて、あの邪神に見つかるのではないかということを想像すると、心配でならない。
※この「3度目の訪問」の解説は、「ダイラス=リーンの災厄」の解説の一部です。
「3度目の訪問」を含む「ダイラス=リーンの災厄」の記事については、「ダイラス=リーンの災厄」の概要を参照ください。
- 3度目の訪問のページへのリンク