唯一の「友好的な接触」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 10:18 UTC 版)
「北センチネル島」の記事における「唯一の「友好的な接触」」の解説
1991年、インド国立人類学研究所(英語版) (AnSI) の人類学者を含むチームが2度にわたり住人と接触した。2021年時点で唯一の「友好的な接触」とされる。 チームに参加していたAnSIの研究員マドゥマラ・チャトパディヤエ(英語版)によれば、1991年1月におこなわれた1度目の訪問では、弓を携えた住人たちに出迎えられたものの、チームがボートから彼らに向けて流したココナッツを回収した。弓矢を構えた若い男性の住人もいたが、ココナッツを受け取りに来るよう(アンダマン諸島の他の民族の言語で)呼びかけたところ、隣にいた女性に促されて矢を降ろし、ココナッツを拾った。何人かの男性はボートを触りに来、またチームは砂浜に上陸した。ただし住人たちが村にチームを案内することはなかった。 1か月後、より多くの人数のチームで島を訪問したところ、住人たちは武器を携えずに出迎えた。チームが浮かべたココナッツが受け取られ、住人たちはやがて船に上がり込んでココナッツを袋ごと持って行った。一方で彼らの装身具(葉でできたもの)を手に取ることは拒絶された。その数か月後、3度目の訪問が実施されたが、悪天候のために砂浜に住人は出ておらず、接触は失敗した。
※この「唯一の「友好的な接触」」の解説は、「北センチネル島」の解説の一部です。
「唯一の「友好的な接触」」を含む「北センチネル島」の記事については、「北センチネル島」の概要を参照ください。
- 唯一の「友好的な接触」のページへのリンク