2020年代・新型コロナウイルス感染症拡大の影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 19:02 UTC 版)
「高速バス」の記事における「2020年代・新型コロナウイルス感染症拡大の影響」の解説
2020年に入り、日本国内でも新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大による影響が高速バスにおいても現れた。2020年4月16日に緊急事態宣言が全国に対して発令されたことで、大都市と地方都市を結ぶ路線を中心に多くの都市間高速バスが運休となった。 運休となった路線の中にはその路線が該当する地域の緊急事態宣言が解除された後も運行を再開することなく、そのまま休止・廃止となった路線もある。特に京浜急行バスは需要の回復が見込めないとして、2021年3月15日限りで長距離夜行バス事業から完全に撤退した。「キャメル号」(日ノ丸自動車、日本交通との共同運行)と「エディ号」(徳島バスとの共同運行)に至っては共同運行会社も運行継続を断念したため、路線廃止となった。 北陸鉄道は1992年から運行していた「金沢 - 仙台線」(富山地方鉄道との共同運行。かつて宮城交通と共同運行していた頃は「エトアール号」の愛称があった。)を緊急事態宣言の解除を受けて一度は運行を再開するも、2021年4月1日より再び運休し、同年9月1日付けで路線廃止となった。 国土交通省の調査では高速バスも含めた乗合バスの2020年8月の輸送人員・運送収入は、コロナ流行前の2019年8月に対して約6〜7割減となっていることが明かされている。 こうした事態に対し、従業員を休業させることで国から支給される雇用調整助成金を約7割の事業者が活用しているとされている。
※この「2020年代・新型コロナウイルス感染症拡大の影響」の解説は、「高速バス」の解説の一部です。
「2020年代・新型コロナウイルス感染症拡大の影響」を含む「高速バス」の記事については、「高速バス」の概要を参照ください。
- 2020年代・新型コロナウイルス感染症拡大の影響のページへのリンク