2018年のMLBでの採用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 03:59 UTC 版)
「オープナー (野球)」の記事における「2018年のMLBでの採用」の解説
タンパベイ・レイズは2018年シーズンにオープナーを実験的に採用し、5月19日のロサンゼルス・エンゼルス戦で初めてそれを実行した。その試合でオープナーとして起用された投手はクローザーのセルジオ・ロモだった。 ロモは5月22日と23日にもオープナーとして起用されたが、6月にはクローザーに戻った。しかし、その後もレイズはライン・スタネックやハンター・ウッドなどをオープナーとして起用し、この戦術を採用し続けた。 レイズはオープナーの採用後に平均防御率が減少し、5月19日以降の防御率3.50はリーグ2位の数値であった。オフに主力が抜けたことで、開幕前には苦戦が予想されたチームの最終成績は90勝72敗と大きく勝ち越し、ワイルドカード争いでは3位だった。レイズはマイナーリーグの傘下チームでもオープナーを採用した。 この戦術は他球団にも広まり、6月にはロサンゼルス・ドジャースが相次ぐ先発陣の怪我のため、スコット・アレクサンダーをオープナーとして起用した。その後ミネソタ・ツインズ、オークランド・アスレチックス、そしてテキサス・レンジャーズも9月にオープナーを採用した。9月にアスレチックスがオープナーを実行した9試合(内8試合はリアム・ヘンドリックスがオープナーとして務めた)では、 4勝5敗・防御率1.86を記録した。さらにアスレチックスはワイルドカードゲームでもオープナーを採用した。ミルウォーキー・ブルワーズもプレーオフでオープナーを採用した。NLCSの第5戦では先発のウェイド・マイリーが打者1人を抑えて交代し、打者1人で交代した先発投手はMLBプレーオフ史上2人目のことだった。 2019年にはニューヨーク・ヤンキースを始めとする、より多くのチームに採用された。7月12日には、ロサンゼルス・エンゼルスがオープナーによる継投ノーヒットノーランを達成。また、レイズはこのシーズンもオープナーを採り続け、6年ぶりにポストシーズン進出を果たした。
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