2012年デレイチョ
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「クラークスバーグ (ウェストバージニア州)」の記事における「2012年デレイチョ」の解説
2012年6月29日、デレイチョと名付けられた暴風がウェストバージニアを横切り、その通り過ぎた跡に倒木や壊れた家を残した。デレイチョは急速に移動する一隊の強風に関わる広がりを持った暴風である。アメリカの科学者はこの種の気象を表現するために、1888年にスペイン語を用いたが、ウェストバージニア州民の多くは、2012年にデレイチョが起こるまでそのことを知らなかった。 この嵐は午前11時ころにイリノイ州で形成され、東に移動した。ウェストバージニアには午後6時頃に到着し、時速約70マイル (112 km/h) で横切った。幾らかの雨を伴ったが、被害を与えたのは風だった。風速はチャールストンで時速78マイル (125 km/h)、クラークスバーグで66マイル (106 km/h)、ベックリーで68マイル (109 km/h) を記録した。 この暴風は州内で広く損害を与えた。強風で木が倒され、それが停電に繋がった。約68万の家屋と企業が停電となり、その後の週にも続いた暴風でさらに停電が広がった。停電を解消するために1週間以上を要した。水道、ケーブル、インターネットが不通になった住民もいた。州内を熱波が襲っているときにこの暴風が吹き、気温が100°F (38 ℃) を超える日が数日続いた。ウェストバージニア州保健局はこの暴風による死者を3人と発表した。 これ以前にウェストバージニア州でデレイチョが記録されたのは1991年だった。
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