2009年のインディカー・シリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 21:58 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動| 2009年のインディカー・シリーズ | |||
| 前年: | 2008 | 翌年: | 2010 |
2009年のインディカー・シリーズは、インディカー・シリーズの14年目のシーズンとなる。 チャンプカーとの統合2年目となるこのシーズンは、ロードおよびストリートコースの決勝でチャンプカーの末期に使用された、いわゆる「レッドタイヤ(一発のタイムは出せるが耐久性が弱い。タイヤのサイドが赤くマーキングされる)」が導入され、レースの一部で使用が義務付けられる。また、ポールポジションのドライバーにボーナスポイント1が追加される代わりに、最多リードラップのドライバーの追加ポイントが3から2に減らされる。また、シーズン途中のケンタッキーからは、より追い抜きをしやすくするための空力パッケージの変更と、12秒×20回エンジン出力を上げる「プッシュ・トゥ・パス(通称・ホンダボタン)」というシステムが導入された。
開催スケジュール
- スケジュールはIRL発表によるスケジュールである。
- ロングビーチがインディカーのマシンによるレースとしては初開催。開催時期が重なったもてぎが、これまでのシーズン序盤から、一転してシーズン終盤での開催となった。また、ここ数年開幕戦の舞台となっていたホームステッドも、一転して最終戦となり、セントピーターズバーグが開幕戦となる。
- 2007年までチャンプカーのレースが開催されていたトロントがインディカー初開催となり、替わりにナッシュビルでのレースがカレンダー落ちとなる。また、2008年ノンタイトル戦として開催されたサーファーズパラダイスも、スケジュール調整ができず、開催されないことになった。
- 当初 第16戦として発表されていたデトロイトでのレースが金融危機による地元経済の悪化を理由に中止されることになった。→インディでも金融危機の影響…レース中止
- 第6、8、12、15戦はナイトレースとして開催。
参戦チーム・ドライバー
ドライバーの文字が太字の選手は、2009年インディカー・シリーズのルーキー。
◇・・・インディ500で予選落ちしたドライバー
| チーム | シャシー | エンジン | タイヤ | No. | ドライバー | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| チップ・ガナッシ・レーシング | ダラーラ | ホンダ | F | 9[1] | ||
| 10 | ||||||
| チーム・ペンスキー | ダラーラ | ホンダ | F | 3 | #3と#6はタバコ広告禁止のためロゴはない が、マールボロカラーにペイントされる パワーは7戦に参戦[3] |
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| 6 | ||||||
| 12 | ||||||
| アンドレッティ・グリーン・レーシング | ダラーラ | ホンダ | F | 7 | モンタニーはインフィニオンのみ参戦 | |
| 11 | ||||||
| 26 | ||||||
| 27 | ||||||
| 25 | ||||||
| パンサー・レーシング | ダラーラ | ホンダ | F | 4 | シャープはインディ500のみ参戦 (ハイクロフト・レーシングとジョイント) |
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| 16 | ||||||
| KVレーシング・テクノロジー | ダラーラ | ホンダ | F | 5 | トレーシーは5戦に参戦[4]、 ベルはインディ500に参戦 |
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| 8 | ||||||
| 15 | ||||||
| ニューマン・ハース・ラニガン・レーシング | ダラーラ | ホンダ | F | 02 | ドーンボスはケンタッキーまで参戦、 セルビアはミッドオハイオ~もてぎ、 ロイドはホームステッドに参戦[5] |
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| 06 | ||||||
| 40202 | ||||||
| A.J.フォイト・エンタープライズ | ダラーラ | ホンダ | F | 14 | メイラはインディ500の怪我で以後 欠場、ミルウォーキーはトレーシーが代走、 フォイト4世はインディ500は#41、 テキサスは#14で参戦、 アイオワ以降ハンター-レイが#14で参戦 |
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| 41 | ||||||
| ヴィジョン・レーシング | ダラーラ | ホンダ | F | 20 | ハンター-レイはテキサスまで参戦 | |
| 21 | ||||||
| HVMレーシング | ダラーラ | ホンダ | F | 13 | フィリップはインディ500のみ、ドーンボスは ミッドオハイオ以降参戦 |
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| 00 | ||||||
| 33 | ||||||
| デイル・コイン・レーシング | ダラーラ | ホンダ | F | 18 | シェクターはインディ500のみ参戦 | |
| 19 | ||||||
| ドレイヤー&レインボールド・レーシング | ダラーラ | ホンダ | F | 23 | #23・#43は乗り代わりで参戦[7]、 ハミルトンはインディ500のみ参戦 (キングダム・レーシングとジョイント) |
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| 24 | ||||||
| 43 | ||||||
| 44 | ||||||
| チーム・3G | ダラーラ | ホンダ | F | 98 | 旧ベック・モータースポーツ 3人が乗り代わりで参戦[8] |
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| ルクソー・ドラゴン・レーシング | ダラーラ | ホンダ | F | 2 | ||
| 一部レースのみのエントリーチーム | ||||||
| サラ・フィッシャー・レーシング | ダラーラ | ホンダ | F | 67 | カンザス・インディ500・ケンタッキー・テキサス シカゴランド・ホームステッドに参戦 |
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| コンクエスト・レーシング | ダラーラ | ホンダ | F | 34 | タグリアーニはワトキンスグレン・ミッドオハイオ ・インフィニオンを除くロード/ストリートと インディ500・テキサスに参戦 インディ500は#36で決勝出走[9] フィリップはインフィニオンに、 松浦はもてぎのみ参戦 |
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| 36 | ||||||
| リチャード・ペティ・モータースポーツ | ダラーラ | ホンダ | F | 43 | インディ500のみ参戦 (ドレイヤー&レインボールドとジョイント) |
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| サム・シュミット・モータースポーツ | ダラーラ | ホンダ | F | 99 | インディ500のみ参戦 (チップ・ガナッシとジョイント) |
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| ヘメルガン・ジョンソン・モータースポーツ | ダラーラ | ホンダ | F | 91 | インディ500のみ参戦 | |
| レイホール・レターマン・レーシング | ダラーラ | ホンダ | F | 17 | インディ500のみ参戦 | |
レース結果
ポイントランキング
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| 順位 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | 32 | 33 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ポイント | 50 | 40 | 35 | 32 | 30 | 28 | 26 | 24 | 22 | 20 | 19 | 18 | 17 | 16 | 15 | 14 | 13 | 12 | 12 | 12 | 12 | 12 | 12 | 12 | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 |
- 同ポイントの場合は上位回数が多い方が上位となる。
デイル・コインにトップカテゴリー参戦25年目の初優勝をもたらしたウィルソンを除き、ペンスキー・チップガナッシの2チームが優勝を寡占状態のシーズンだった中、ディクソン・フランキッティ・ブリスコーの3人が最後までタイトルを争った。
ルーキーオブザイヤーランキング(トップ5)
| 順位 | 名前(勝利数) | 参戦 | ポイント | 差 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | ラファエル・マトス | 17 | 312 | - |
| 2 | ロバート・ドーンボス | 17 | 283 | 29 |
| 3 | マイク・コンウェイ | 17 | 261 | 51 |
| 4 | リチャード・アンティヌッチ | 5 | 63 | 249 |
| 5 | スタントン・バレット | 6 | 62 | 250 |
脚注
- ^ カーナンバー1は前年チャンピオンの輩出チームに使用権が与えられるが、使わなくてもよい。前回のディクソンのチャンピオン時は翌年に1を使用したが、今回はチームの判断で使用しないこととなった。
- ^ カストロネベスは自身の脱税事件による裁判で契約保留状態だったため、セントピーターズバーグのみパワーが代走
- ^ セントピーターズバーグは#3、ロングビーチ・インディ500・トロント・エドモントン・ケンタッキー・インフィニオンは#12で参戦
- ^ インディ500、ワトキンス・グレン、トロント、エドモントンは#15で、ミッドオハイオは欠場のモラエスの代役で#5で参戦
- ^ 乳がん撲滅募金のためのアクセスコード番号をカーナンバーとして使用
- ^ ウィルソンはセントピーターズバーグのみ#19を使用、その他のレースは#18を使用
- ^ #23はデュノーはカンザスからアイオワ・リッチモンド・ミルウォーキーを除くアメリカ国内での計9戦に参戦、マニングは序盤2戦、シェクターはミルウォーキー・アイオワ~エドモントン・もてぎに参戦。#43はシェクターがテキサス・ケンタッキー~ミッドオハイオ・シカゴランド・ホームステッドに参戦、安川がもてぎに参戦
- ^ バレットはミルウォーキーまでともてぎ、ラジアーはテキサス~リッチモンド・ケンタッキー・シカゴランド・ホームステッドに、アンティヌッチはワトキンス・グレン~エドモントン・ミッドオハイオ・インフィニオンに参戦
- ^ タグリアーニ自身は#34で予選出走したが予選落ちし、ブルーノ・ジュンケイラが#36で予選を通過したが、決勝では#36のジュンケイラからタグリアーニへのドライバー交代という形でタグリアーニが#36で決勝を出走した
外部リンク
- 2009年のインディカー・シリーズのページへのリンク