2000年代、クール・ブリタニアの収束
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「クール・ブリタニア」の記事における「2000年代、クール・ブリタニアの収束」の解説
ブリットポップは次第に収束し、ヤング・ブリティッシュ・アーティストの活動も一段落し、流行語としての「クール・ブリタニア」は完全に死語と化した。またブレア政権も当初の輝きを失い人気が凋落し、対立する労働党の有力者ゴードン・ブラウンは近年「クール・ブリタニア」ブランドに否定的であり「伝統的なイギリス的なもの」をもっと強調するべきと考えている。芸術界やポップカルチャー界でも、クール・ブリタニア政策のクリエイティブ産業振興策はイギリス文化を質的に向上させたのか、支援すべき分野に本当に資金が回ったのかとの自問がある。 クール・ブリタニア政策でクローズアップされた観光・文化施設は、イギリスの新しい観光名所となった。近年は日本でも新しいイギリス文化、たとえば音楽シーンや舞台、デザイナーズホテルや現代建築、デザイン・現代美術のミュージアムなどを観光目的に選ぶ人もいる。イギリスは単に伝統の国ではなく、「伝統とモダンが溶け合う国」との認識も広がった。
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