ブレア政権とは? わかりやすく解説

ブレア政権 (1997年-2007年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 15:29 UTC 版)

労働党 (イギリス)」の記事における「ブレア政権 (1997年-2007年)」の解説

保守党サッチャー政権の下で新自由主義に基づく構造改革進み経済状況回復する中、従来福祉国家路線拘り労働組合依存する労働党一般有権者支持得られず、党勢低迷続いた。そこで、1994年党首となったトニー・ブレア既存福祉政策でもサッチャリズムでもない自由主義経済福祉政策両立謳った第三の道路線提唱し労働組合影響力大幅に減らしたNew Labour新し労働党)」をアピールした。 これにより、保守党政権によって拡大した所得格差に不満を持った人々や、長期政権飽きていた有権者支持集めて1997年総選挙地滑り的大勝収める以後、「福祉ニューディール」やスコットランド議会再開などの地方分権進められている。この「第三の道路線ヨーロッパ諸国社会民主主義政党にも大きな影響与えた結果的に、ブレア政権下では労働党史上初となる総選挙での3期連続勝利もたらした一方外交安全保障面では対テロ戦争でのアメリカ追随姿勢には、閣僚の中からも批判の声があがり、支持率低下保守党若手デーヴィッド・キャメロン党首選出し変化アピールしたことなどから、統一地方選労働党敗北しついには保守党支持率10%もの差をつけられるまでに陥ったこのため2006年9月には2007年秋までにブレア首相党首辞任する意向であると発表された。

※この「ブレア政権 (1997年-2007年)」の解説は、「労働党 (イギリス)」の解説の一部です。
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