20秒しか戦えない力士
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 06:34 UTC 版)
「舛ノ山大晴」の記事における「20秒しか戦えない力士」の解説
2010年10月、医師に「肺が人より小さい」と忠告されている。東京都の病院でエコー検査を受け「心房中隔欠損の疑いがある」と診断されている。そのため、取組後は激しく息を切らせている様子が確認できる。小学校の相撲クラブでは2番取っただけでへとへとになり、指導者に「どうしてこれくらいで息が上がるんだ」と叱られたこともあるが、「本当にきついんだけどな」と思いつつ「みんなも同じくらい苦しいんだから」と自分に言い聞かせていた。自身も「(心房中隔欠損が)原因でスタミナが一般人の半分か、それ以下だそうです」と認めている。過呼吸になるため激しいぶつかり稽古ができず、関取相手の申し合い3, 4番続けば限界という体質 であるが、50mプールを歩くトレーニングを欠かさない。2013年5月場所あたりまでは稽古場に酸素ボンベが欠かせなかった。「発覚したらすぐに手術をすべきでは?」という意見も聞かれたが、2012年11月8日放送分の報道ステーションではリポーターを務めていた松岡修造が治療に踏み切れない理由について、病名が確定しないことや余方(角界関係者でない者)と生活が違うこと、時間がもったいないと本人が語っていたことを明かした。 また前述のように腰痛(ぎっくり腰)持ちであるが、師匠を通じ、現役時代に腰痛で悩んだ八角親方(元・北勝海)から腰の運動を教わったことが転機になった。自身も「自分の体のことは自分で気を付けないといけない」と体調管理の必要性を痛感したという。後に心房中隔欠損の疑いは晴れ、スタミナ難の原因は「呼吸法に問題がある。」と分析された。実際に2013年11月場所からは「2回吸って1回吐いたり、1回吸って2回吐いたり…」と呼吸法に工夫を凝らすようになった。そのスタミナ難は年月を経て徐々に改善されており、2014年7月頃には稽古場に酸素ボンベを用意する必要が無くなったという。 他にも『相撲』2012年1月号75頁には「大きな上半身のわりには足が細く、特に足首が細いのが気がかり。」と紹介されており、足腰の怪我にも悩まされがちであった。
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