2枚目の暗号文の解読
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/29 07:06 UTC 版)
小冊子の「筆者」は、暗号文に示されたそれぞれの数字が、アルファベットのいずれかの文字を表しているのではないかと考え、何らかの文書や書籍を鍵とした書籍暗号(英語版)が使われているのではないかと考えた。そこで手当たり次第に書籍を使って解読を試みた結果、アメリカ独立宣言が2枚目の暗号文の鍵になっていることを突き止め、内容の解読に成功した(内容は後述)。 2枚目の暗号文に記された莫大な財宝の価値に勇気づけられた「筆者」は、残る1枚目と3枚目の暗号文の解読、特に財宝の隠し場所を示した1枚目の暗号文の解読に力を注いだが、解読には成功しなかった。しかも暗号解読に没頭した結果、「筆者」は仕事が手に付かず経済的に困窮し、家族を苦しめる結果となった。このような状況を招いたことを悔やんだ「筆者」は、モリスに対する責任を降ろすことを選び、最善の方法は全てを世間に公表することだと考え、小冊子を発行した。上記の理由により発行にあたって自分の名前が出ないようにするため、地元リンチバーグの名士であるジェイムズ・B・ウォード(James B. Ward)に代理人兼発行人となってもらうこととした。 「筆者」は小冊子の中で、暗号解読を試みようとする者に対して、自らの経験をもとに「主業の余暇として解読に挑戦すべきで、余暇がないなら手を出すべきではない」「夢かもしれないことのために、自分と家族を犠牲にしてはならない」と警告している。
※この「2枚目の暗号文の解読」の解説は、「ビール暗号」の解説の一部です。
「2枚目の暗号文の解読」を含む「ビール暗号」の記事については、「ビール暗号」の概要を参照ください。
- 2枚目の暗号文の解読のページへのリンク