2つの雑誌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 07:20 UTC 版)
脅迫状の作製と発炎筒の加工には「近代映画」と「電波科学」という2つの雑誌が使われていた。「近代映画」のページから文字を切り抜いて脅迫文を作製し、「電波科学」からは文字の切り取り以外に付録のページ全体を切り取り、発煙筒の外側に巻いていた。捜査本部は、2つの雑誌の読者層を分析して犯人を捜査した。しかし、2つの雑誌の読者の趣向は両極端であり、これらの雑誌を販売している書店に聞き込みをしても、2つの雑誌を同時に購読する読者は皆無で、結局犯人に辿り着けなかった。 捜査本部は、その後の捜査で「電波科学」の読者にとって一番重要だった「配線図」のページが犯行に使用されていたことから、本来の読者であれば違うページを使用した蓋然性が高いと推理した。犯人は捜査を撹乱するため、無作為に2冊の雑誌を入手して犯行に使用したものと結論付け、雑誌に関する捜査を打ち切った。
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