2つの評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/26 09:03 UTC 版)
この火災は戦後の混乱期に建築された建築基準法(1950年)及び消防法(1948年)に対応していない、いわゆる「既存不適格」と呼ばれる建物で発生した。この「既存不適格」は千日デパートビル火災や大洋デパート火災など多くの犠牲を出す火災の原因になった。 スバル座は「既存不適格」の解消には積極的で、火災当日より近いうちに消防法対応のための改装工事が行われる予定だった。これが行われた後であれば、全焼という事態は避けられたと言われている。 一方で、時期的なものもあったとはいえ、従業員各員の機転により、1000人以上の観客・従業員がいたにもかかわらず1人の死者も出すことなく避難を完了したことに対しては、高い評価がある。 開館からわずか7年でいったんその歴史を閉じたスバル座だが、跡地を含めた区画に三菱地所が有楽町ビルを建設。その3階が映画用劇場ホールとなり、着席定員374名(後に306名→272名と減少)と小規模にはなったが、劇場の名は残され、2019年10月20日まで営業を続けた。
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