1935年の総選挙
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 03:45 UTC 版)
「スタンリー・ボールドウィン」の記事における「1935年の総選挙」の解説
ボールドウィンの3度目の首相就任の直前に第二次エチオピア戦争が開戦しており、ボールドウィンはイタリア牽制のためには国際連盟を強化する必要があり、そのためには大規模軍拡が必要と判断し、軍拡の全権委任状を受ける目的で総選挙を行うことを企図するようになった。10月16日には選挙綱領起草委員会が設置され、11月14日に総選挙を行うことを決定した。 選挙戦中ボールドウィンは「私は戦争という言葉を使うのに強く反対する」としながらも「集団安全保障を経済的措置に限定するが、イギリス政府はそれと同時に世界平和のために、再軍備を行うことが必要であると考えている」「特定の国に対して一方的な再軍備を行うのではない」「自己の目的ではなく、国際平和のために連盟の枠内でイギリスの軍事力を強化する必要がある」と訴えた。一方野党の労働党は政府の軍拡計画に反対する選挙綱領を掲げた。 選挙の結果、挙国政府は1931年選挙に比して92議席を喪失し、429議席(うち保守党は387議席)となった。労働党は154議席を獲得して勢力を回復。独立自由党は21議席だった。しかし多数派は保守党が維持したので引き続きボールドウィン政権が続くことになった。
※この「1935年の総選挙」の解説は、「スタンリー・ボールドウィン」の解説の一部です。
「1935年の総選挙」を含む「スタンリー・ボールドウィン」の記事については、「スタンリー・ボールドウィン」の概要を参照ください。
- 1935年の総選挙のページへのリンク