1930年代~1960年代:コメディデュオ
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1930年代から1960年代のアメリカでは、男性のコメディデュオがバディムービーに登場することが多かった。1930年代から1940年代にかけて、ローレル&ハーディや、アボットとコステロが人気を博した。ローレル&ハーディは『極楽発展倶楽部(英語版)』(1933年)などの映画に出演し、アボットとコステロは『凸凹二等兵の巻(英語版)』(1941年)などの映画に出演した。もう一つのコメディデュオはウィーラー&ウールジー(英語版)で、『爆笑隊従軍記(英語版)』(1930年)に出演していた。ビング・クロスビーとボブ・ホープは1940年のパラマウント・ピクチャーズの映画『シンガポール珍道中(英語版)』で共演したが、これをきっかけにして1940年代には他にもバディムービーが誕生し、ロサンゼルス・タイムズ紙はこの状況を「戦時中というファンタジーからの逃避」と評した。その後もホープとクロスビーは1960年代まで続いた一連の映画シリーズで共演し続けた。ディーン・マーティンとジェリー・ルイスは1950年代に人気を博したコンビであり、ウォルター・マッソーとジャック・レモンは1960年代に有名になり、1968年の大ヒット映画『おかしな二人』に主演した。 一方で、当時のコミカルなバディムービーとは一線を画していたのが、三船敏郎と志村喬が主演した黒澤明監督の1949年の日本映画『野良犬』である。この作品は、バディコップムービー(英語版)というジャンルの先駆けとなる、よりシリアスな警察小説のフィルム・ノワールであった。
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