1849年の金種追加
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 00:09 UTC 版)
「アメリカの金貨」の記事における「1849年の金種追加」の解説
1848年にカリフォルニア州において金鉱が発見され、翌1849年頃から増産によるゴールドラッシュが始まり、加えてオーストラリアなどの金鉱の発見から金の産出が大幅に増加した。1849年3月3日に金貨の金種を追加する貨幣法(Coinage Act of 1849)が制定された。 ダブルイーグル(20ドル金貨)は量目516グレーン(33.4362g)、品位は900/1000、金含有量は464.4グレーン(30.0926g)と、イーグルの2倍であった。1ドル金貨も同様に量目・金含有量共に額面に比例していた。これらの金貨もリバティヘッド(Liberty Head)またはコロネットヘッド(Coronet Head)と呼ばれる自由の女神の頭部が刻まれたジェイムズ・ロングエーカーによるデザインである。 1849年のダブルイーグルは2枚のプルーフ貨幣のみが製造され、このうち1枚がスミソニアン博物館に保管され、もう1枚は発行され現在所在は不明である。一般流通用のダブルイーグルは翌1850年から製造された。1854年から3ドル金貨も製造され、これはジェイムズ・ロングエーカーによるインディアンプリンセスヘッド(Indian Princess Head)と呼ばれるデザインであり、1ドル金貨も同年から同じデザインに変更され、1ドルおよび3ドル金貨共に1889年まで製造された。 額面は、ダブルイーグルは1849年から1877年まで「TWENTY D.」、1877年から1907年までは「TWENTY DOLLARS」と変更され、3ドル金貨は「3 DOLLARS」、1ドル金貨は「1 DOLLAR」と刻まれている。1854年にはカリフォルニア州のサンフランシスコに造幣局の支局が開設されて金貨の鋳造が始まり1931年まで同局で金貨の鋳造が続き、ここで製造された金貨には「S」のミントマークが刻まれている。 1866年からダブルイーグル、イーグル、および1/2イーグル金貨には「IN GOD WE TRUST」のモットーが刻まれるようになった。
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