10 通信衛星
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/02 01:18 UTC 版)
ドイル指令は、すぐにロケットをふかして物体から離れた。その物体は、放射性廃棄物を積んで打ち上げられたコンテナだった。それらは回収されて月面に埋められたはずだったが、見落とされたものが残っていたのだ。低位ステーションに帰ったら、全員の血液検査をすることにした。やがて一行は通信中継ステーション2号に到着した。それはアフリカ上空にあり、他の2つのステーションとともに、全地球的ネットワークを形成していた。連絡ロケットを点検するあいだ、ロイたちは内部を見学した。ロイは、ここが低位ステーションとは全く違い、できればここに残りたいとも思った。低位ステーションに戻る旅は、平穏無事に過ぎた。ロイを地球に連れ帰るロケットには、とっくに乗り遅れてしまったので、彼は居住ステーション経由で帰ることになった。そこは、火星や金星と行き来する人々の集まる場所だった。ロイを居住ステーションへ送るのには、あの手作りのスカイラーク号が使われた。練習生たちと握手してから、ロイは居住ステーション、いわゆる「空飛ぶホテル」に入った。そこは地球上の3分の1の重力があり、彼は洗面器に溜まる水を見つめていた。
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