10秒の後から
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 02:29 UTC 版)
「原爆投下・10秒の衝撃」の記事における「10秒の後から」の解説
100万分の1秒までの間に生じた中性子、ガンマ線の照射は1分後まで続き、被爆した人に長期間にわたる影響を与えることとなる。20分後には広島市内で火災による「火事嵐」が発生。被爆者たちの証言によれば原爆投下30分後には「黒い雨」が降り出した。この雨水に含まれる放射性降下物により0.03 - 0.04グレイの被爆となる。さらに、1986年に日米両国の協力で作成された「広島原爆の放射線量再評価(DS86)」の検証によれば、残留放射能が、8月6日以降に広島市の外部から入ってきた人々にも放射線を浴びせ続けた。1945年末までに死者は14万人に達した。 アメリカから来日した科学者3人は、番組制作のためのこの10秒の検証を終え帰国する前に、日本からの科学者2人に案内されて広島平和記念資料館を見学している。クラウトハマー博士は、見学者が感想などを書く芳名録に、「この過去の教訓が我々の未来の姿であろうか」といった趣旨の事を書いたという。番組は、窓辺に置かれたこの芳名録の向こうに平和記念公園の慰霊碑、さらにその先の原爆ドームを映して終わる。
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