1:闇にひびく口笛
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 08:23 UTC 版)
「鳩は地獄から来る」の記事における「1:闇にひびく口笛」の解説
1930年代、ニューイングランド在住のグリズウェルは、幼馴染のジョン・ブラナーとともに休暇を利用して自動車旅行に出かける。南部の荒れ地で廃墟と化した豪邸を見つけ、一夜を過ごすことにする。到着したとき、鳩の群れが飛び立った。 グリズウェルは、部屋の中にドレスを着た3人の女の死体が吊るされ、その近くで何者がうずくまる夢を見る。目を覚ましたグリズウェルが階段に目を向けると、黄色い顔の人物らしき影が見え、幻覚かと疑う。そのときふと口笛のような音が鳴り、グリズウェルの体が麻痺し、隣で眠っていたブラナーが催眠術にかかったかのようにふらふらと歩いていく。次の瞬間、ブラナーの悲鳴が鳴り響き、続いて脳天を断ち割られた死体のブラナーが、血まみれの斧を携えて、グリズウェルに向かって歩いてくる。グリズウェルは混乱したまま逃げ出す。車の座席に毒蛇がいたため、断念して走って逃げるも、何かがグリズウェルを追ってくる。 グリズウェルは、たまたま出会った乗馬保安官バックナーに助けを求め、事情を説明する中で鳩の群れを見たことを話す。2人は館に入り、斧を握ったブラナーの死体を確認する。バックナーはグリズウェルがブラナーを殺したと疑い、状況証拠は完全にグリズウェルが容疑者であることを示していた。やがて、現場からは「女の足跡」が見つかるも、不自然に懐中電灯の電池が切れかけ、2人は少し距離を置いて夜明けを待つ。だが朝になると足跡は消えていた。 バックナーは、グリズウェルが犯人でないと信じ、館に何か危険なものが潜んでいることを認めて通報する。ただし、ありのままを言っても当局は信じないだろうと考えた彼は自分で解決すると宣言し、グリズウェルには余計なことを言わないように口止めする。
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