1個の安全進塁権が認められる場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/25 01:06 UTC 版)
「安全進塁権」の記事における「1個の安全進塁権が認められる場合」の解説
野手が帽子やマスク、グラブやミットなどを本来の位置から離して投球に故意に触れさせた場合。この場合はボールインプレイであり、投球に触れたときの走者の位置を基準に、1個の塁が与えられる。 投手がボークを犯した場合。詳細は当該項を参照のこと。 打者への投球、または投手板(プレート)を外さずにマウンド上から行った送球(牽制球など)が、スタンドまたはベンチなど、ボールデッドとなる箇所に入った場合。この場合はボールデッドになる。打者への投球が捕手を通過した後、または投手板を外さずにマウンド上から行った送球が塁を守る野手を通過した後、さらに捕手や野手に触れたうえでスタンドまたはベンチに入り、ボールデッドになった場合には、投球(送球)当時に占有していた塁を基準に、2個の安全進塁権が与えられる。第4ボール(四球)または第3ストライク(三振)にあたる投球がこの状態になったときは、打者にも二塁が与えられる。 投手が投手板を外してから送球した場合は、投手も通常の野手と同様に扱われるため、スタンドまたはベンチに入った場合は走者に2個の安全進塁権が与えられる。 投球が、球審や捕手のマスクや用具に挟まって止まった場合。ただし、投球が第4ボールまたは第3ストライク(後者は、無死または一死で一塁に走者があるときを除く。その場合は打者はアウトになる。)にあたる場合は、打者にも一塁が与えられる。 野手が、打者が打った飛球を捕らえた後、スタンドやベンチなどボールデッドとなる箇所に踏み込んだり、倒れ込んだりした場合。この場合は打者のアウトは取り消されないが、ボールデッドになる。走者全員に1個の安全進塁権が与えられるが、投球当時の占有塁へのリタッチの義務は消滅しない。ボールデッドとなる箇所に入り込んで捕球をすることは認められない(捕球しても打者をアウトにすることはできない)。しかし、野手がベンチなどの中に手を差しのべて捕球することは差し支えない。この際に、倒れこまないようにベンチの中の選手やスタンドの観客に体を支えてもらってもよい。正規に捕球できている場合は打者はアウトになり、走者にはリタッチの義務が生じる。
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