鬼一法眼

デジタル大辞泉

きいち‐ほうげん〔‐ホフゲン〕【鬼一法眼】

読み方：きいちほうげん

伝説上の人物。京都一条に住む陰陽師(おんようじ)で、文武の達人といわれ、所持していた兵法の秘書「六韜三略(りくとうさんりゃく)」を、源義経に盗まれた話で知られる。浄瑠璃に登場する。

鬼一法眼を描いた錦絵／画・豊国 国立国会図書館蔵

世界宗教用語大事典

きいちほうげん 【鬼一法眼】

伝説上の陰陽師。京都一条堀川に住んだといい、文武の達人だったとし、京流の元祖とする。源義経が、その娘と通じて、伝家の兵書『六韜三略』を盗み学んだとして、歌舞伎化されている。→ 法眼

歌舞伎・浄瑠璃外題辞典

鬼一法眼

読み方：キイチホウゲン（ｋｉｉｃｈｉｈｏｕｇｅｎ）

初演 享保16.12(大坂・嵐国石座)

古典文学作品名辞典

鬼一法眼

読み方：オニイチホウゲン（ｏｎｉｉｃｈｉｈｏｕｇｅｎ）

分野 室町物語

年代 室町時代

作者 作者未詳

ウィキペディア

鬼一法眼

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2023/10/17 06:34 UTC 版)

鬼一法眼と御厩喜三太

鬼一法眼（きいちほうげん）は、室町時代初期に書かれた『義経記』巻2に登場する伝説上の人物。「法眼」とは僧侶に対する尊称であって、名前ではない。

京の一条堀川に住んだ僧侶の身なりの法師陰陽師。『六韜』という兵法の大家でもあり、文武の達人とされる。源義経がその娘と通じて伝家の兵書『六韜』を盗み学んだという伝説で有名。また剣術においても、京八流の祖として、また剣術の神として崇められている。

浄瑠璃「鬼一法眼三略巻」（長谷川千四、文耕堂、1731年、竹本座）でも広く知られた。

京都市立鞍馬小学校横には、「鬼一法眼之古跡」という石碑があり、鬼一法眼の屋敷跡とも墓とも伝えられている。なお、石碑の建立は大正4年11月10日、鞍馬校職員生徒によるもの。

また、鞍馬寺境内には鬼一法眼を祀る鬼一法眼社がある。

関連作品

• 唖侍鬼一法眼（1973年 - 1974年）- 演：若山富三郎
• 義経（2005年、テレビドラマ）- 演：美輪明宏
• アオイシロ（2008年、ゲーム） - 演：園部好徳
• Fate/Grand Order（2021年、ゲーム） - 演：加隈亜衣

関連項目

• 判官みやこはなし
• 京八流

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鬼一法眼（きいちほうげん）（おそらく平安後期）

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/02/26 19:32 UTC 版)

「陰陽師の一覧」の記事における「鬼一法眼（きいちほうげん）（おそらく平安後期）」の解説

京の一条堀川に住んでいた伝説の陰陽師。兵法家でもあり、源義経に剣術を教えたことでも有名。剣の大家、京八流の創始者でもある。