三水会とは? わかりやすく解説

三水会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/27 11:30 UTC 版)

三水会(さんすいかい)とは、三和グループの会長・社長クラスの役員のための親睦会である。本記事では、三水会の後継社長会である水曜会(すいようかい)についても解説する。

概要

三和グループの結束を強めるための経営者(社長級)の交流会として、三和系列の22社をメンバー(#水曜会のメンバー企業を参照)として1967年2月23日に発足した。名称は、毎月第三週の水曜日に会合を開くことに由来する。それ以降、この三水会の下部組織としてクローバー会(副社長、専務級の交流会、加盟会社数44社)、みどり会(加盟会社数147社)が発足した[1][注 1]

三水会は三和グループの社長会であったが[3]、三和銀行が東海銀行と合併してUFJ銀行が設立されたのに伴い、旧東海銀行の親密先4社が加入して水曜会に改組された[3]

クローバー会は三和グループの実働部隊であったが、UFJ銀行の設立に伴って解散した[3]。一方、みどり会は法人化されて活動しており、実質的に三和グループの活動主体となっている。

水曜会のメンバー企業

太字の企業は三水会発足時メンバーである[3]。特別な記載のない企業はすべてみどり会のメンバー企業である[2]

現在のメンバー企業

山口財閥・鴻池財閥系列
日窒コンツェルン系列
鈴木商店系列
岩井産業系列(最勝会グループ[5]
日産コンツェルン系列(春光グループ[6]
トヨタ自動車系列
旧東海銀行の親密先
重複加盟
その他

過去のメンバー企業

以上[10][11]

脚注

注釈

  1. ^ クローバー会およびみどり会の加盟会社数は1979年3月現在のもの[1]。2024年3月現在のみどり会の加盟会社数は174社[2]である。
  2. ^ a b c d e f g h i みどり会には未加盟。
  3. ^ a b c 大輪会[4]にも加盟。
  4. ^ 前身は旧吉富製薬ウェルファイド、旧ミドリ十字、旧東京田辺製薬三菱東京製薬であった。
  5. ^ 旧田辺製薬が旧三菱ウェルファーマ[注 4]と合併したことによる。なお三菱金曜会の会員(26社)及び三菱広報委員会の会員(37社)には含まれていないため厳密には主要会社ではない。ただし、三菱グループ公式サイト[7]によれば、三菱ケミカルグループを所属企業グループとする企業として記載されている[8]
  6. ^ a b c 2016年4月時点でみどり会に加盟していた[9]が、2024年3月現在脱退している[2]
  7. ^ 単独株式移転による持株会社設立に伴い、コスモ石油に代わりメンバー企業およびみどり会の加盟企業となった[2]
  8. ^ 2005年4月、純粋持株会社設立により阪急電鉄(旧社)に代わりメンバー企業となったが、みどり会には加盟していない。阪急阪神東宝グループであり、みどり会に加盟しているのは、旧社に代わり加盟した阪急電鉄(新社)、阪急阪神百貨店阪急阪神ホテルズ阪急阪神不動産東宝である[2]

出典

  1. ^ a b 植草益、1982、『産業組織論』、筑摩書房 ISBN 9784480851680
  2. ^ a b c d e メンバー会社一覧”. みどり会. 株式会社みどり会. 2024年3月19日閲覧。
  3. ^ a b c d 「関西の後発集団は2段階で事実上消滅 三菱の軍門に下った野武士」『週刊ダイヤモンド』第105巻第29号、ダイヤモンド社、2017年7月29日、56-57頁、CRID 1523669555443190784 
  4. ^ a b 大輪会(だいりんかい)とは”. 泉佐野丘陵緑地公式サイト. 泉佐野丘陵緑地パークセンター. 2024年3月20日閲覧。
  5. ^ a b 長岡禅塾”. 双日公式サイト. 双日株式会社. 2024年3月21日閲覧。
  6. ^ a b 春光懇話会”. www.shunko.jp. 春光懇話会. 2024年11月21日閲覧。
  7. ^ 三菱グループ”. 三菱グループオフィシャルサイト. 三菱ホームページ委員会. 2024年3月22日閲覧。
  8. ^ 詳細情報:田辺三菱製薬株式会社 | 三菱グループサイト”. 三菱グループオフィシャルサイト. 三菱ホームページ委員会. 2024年3月22日閲覧。
  9. ^ メンバー会社一覧”. みどり会. 株式会社みどり会. 2016年4月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年4月29日閲覧。
  10. ^ 田中彰六大企業集団の無機能化 : ポストバブル期における企業間ネットワークのオーガナイジング」『同志社商学』第64巻第5号、同志社大学商学会、2013年3月、330-351頁、CRID 1390290699890654464doi:10.14988/pa.2017.0000013201ISSN 0387-2858NAID 110009605659 
  11. ^ 「六大社長会の加盟企業 (秘)2017年版バージョン」『週刊ダイヤモンド』第105巻第29号、ダイヤモンド社、2017年7月29日、32-33頁、CRID 1520573330320730496 

参考文献

関連項目


三水会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 07:11 UTC 版)

UFJグループ」の記事における「三水会」の解説

三和グループ結束強めるための経営者社長級)交流会が、下記22社をメンバーとして1967年2月23日発足した。名称は毎月第三週の水曜日会合を開くことに由来する以降、この三水会の下部組織としてクローバー会(副社長専務級の交流会加盟会社44社)、みどり会加盟会社147社)が発足した。後にみどり会株式会社化し現在に至る。 三和銀行(現・三菱UFJ銀行宇部興産 帝人 日立造船 日本生命保険 日立製作所 東洋信託銀行(現・三菱UFJ信託銀行日商(現・双日丸善石油(現・コスモ石油神戸製鋼所 ユニチカ 徳山曹達(現・トクヤマ大阪セメント現・住大阪セメント大林組 中山製鋼所 ダイハツ工業 東洋ゴム工業(現・TOYO TIRE関西ペイント 日本通運 京阪神急行(現・阪急電鉄山下新日本汽船(現・商船三井髙島屋

※この「三水会」の解説は、「UFJグループ」の解説の一部です。
「三水会」を含む「UFJグループ」の記事については、「UFJグループ」の概要を参照ください。

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