マルチプルタイタンパーとは? わかりやすく解説

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マルチプル・タイタンパー

かつては人力頼っていた保線作業も、近年機械化進み作業正確さ迅速性高まってきました保線機械の中での“代表的な万能選手”が、このマルチプル・タイタンパーです。タンピング(砂利のつき固め)、レベリング線路の高さの調整)、ライニング線路曲がり修正)を一度に行う大型機械で、1時間300500m保線作業が可能です。

このほか、バラスト・クリーナー(砂利交換をする)、バラスト・コンパクター(砂利締め固めをする)、マルチプル・パワーレンチ(コンクリートまくらぎ締結装置締め直す)、レール運搬車モーターカー、ダンプトロリー、軌道検測車などが導入されています。軌道保線作業は、列車安全確保だけでなく民鉄列車転回数の増加輸送力増強支えてます。


マルチプルタイタンパー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/24 13:35 UTC 版)

MATISA社製B241
東武鉄道のマルチプルタイタンパー

マルチプルタイタンパー (Multiple Tie Tamper) とは鉄道保線用機械の一種[1]。略してMTTまたはマルタイとも呼ばれる[2]。一般の鉄道車両と同様にレール上を自車の車輪で自走できるが、一般的には車籍を有しない機械扱いであり、これを用いて作業を行う時には線路閉鎖が行われる。

目的

線路レール/枕木/砂利

列車走行に伴うレールのゆがみを矯正するために使われる。バラスト軌道の場合、列車が走行すると枕木が沈降し、レールがわずかにゆがむ。このゆがみは列車の乗り心地を悪化させる上に、高速走行を阻害する原因にもなり、定期的なメンテナンス(保線)が必要である。

マルチプルタイタンパーが導入される前は、つるはし(ビタ、ビーター)やタイタンパーで保線作業を行っていたが、大量の人員と長時間にわたる作業時間を要していた。

最新の機械では、機械操作に2人から3人、その他監視等に1人から2人で作業でき、一般軌道では100メートルを10分から15分程度でつき固めることができる。

機能・構造

爪の周辺部分

機械がレールを掴んでミリ単位で持ち上げ、枕木下に隙間を設ける→ツール(爪のような部分)で砂利を突き固め、枕木下に砕石を入れることで予定の高さに線路を直していく。

またペダル操作により自走できるため作業もスムーズにできる。この作業で突き固めだけでなく、同時に高さの調整(高いところを低くすることはできない)や左右方向の歪み(狂い)も直している。ポイント部分でも突き固めることのできる高機能なものもある。最近ではこの作業の邪魔にならない形状のATS地上子が増えていて、突き固めたときに飛び散るバラストから地上子を保護するカバーも設置が進んでいる。

主なメーカー

関連項目

脚注


マルチプルタイタンパー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 13:29 UTC 版)

宇宙家族カールビンソン」の記事における「マルチプルタイタンパー」の解説

いつも「まるちぷるたいたんぱー」と叫ぶ小型ロボット。名の通り鉄道保線作業用ロボットである。ガンちゃん天敵

※この「マルチプルタイタンパー」の解説は、「宇宙家族カールビンソン」の解説の一部です。
「マルチプルタイタンパー」を含む「宇宙家族カールビンソン」の記事については、「宇宙家族カールビンソン」の概要を参照ください。

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