フラッシュサーフェイス
ボディシェルと機能部品などの段差が限りなく少なく、クルマの外板が面一に近い状態をいう。バンパー、ヘッドランプ、ドア/ウインドウガラス、およびサッシュなどがボディシェル表面から飛び出たり引っ込みすぎたりしないで、段差が限りなくゼロに近い状態、そして見切り線の隙もできるだけ小さい状態。狙いは風切り音の低減、空力改善、デザイン的な美しさ、高品質感、さらに、間接的には洗車やワックスかけでの安全性である。それには見切り線のない大型一体バンパー、ボディ曲面に沿った異形ヘッドランプやリトラクタブルヘッドランプ、ドアの隠しサッシュ、ビルトインレインレール、接着ウインドウなどを採用するのが一般的である。
参照 隠しサッシュ、見切り線、リトラクタブルヘッドランプフラッシュサーフェイス
突起や段差のない表面。滑らかな車体。1970年代に2度の石油危機を経験し、世界的なガソリン価格の上昇に伴って燃費節減の立場から空力特性向上に関心が集まるに従い、空気抵抗の少ないスムーズな車体表面にするためカーブドサイドガラスが一般に普及した。そして80年代初期にアウディ100で段差のないサイドガラスが開発されたのを機に、フラッシュサーフェイス化が自動車デザインのトレンドになり、一気に普及した。この結果、ドアまわりのまとめ方は一新され、それまでの常套手段だったルーフ側端に設けていたドリップレールは一斉に姿を消し、新しい処理に取って代わった。
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