IMC 統合型マーケティングコミュニケーション
こうしたコンセプトが注目を集めるのは、"往々にしてマーケティングコミュニケーションが統合されていない"からに他ならない。企業メッセージを発信するためのチャネルは広告、WEB、セールスプロモーション、ダイレクトマーケティングなど多岐にわたっている。そして、多岐にわたっているというその事が、"統合"を阻む最大の原因になっている。企業メッセージは、しばしば個別の広告・プロモーション担当者から、別々の代理店・SP会社に発注され、別々のクリエイターの手で制作されてきた。そこに統一性や一貫性を期待する事は難しい。オーディエンス(市場)に、ブレのない・鮮明で説得力に富んだメッセージを到達させるために。IMCへの期待と、必要性の認識は高まっている。
"IMC"による企業メッセージは、いわば寄せては返す波のように、継続的な・一貫した体験としてオーディエンスにはたらきかける。時にそれは、圧倒的なボリュームを持って感性に向かって押し寄せる。
またある時は、やさしくつま先を洗うさざ波のように知性をくすぐり、関心を高める。
その語り口は緩急に富んでいる。しかしメッセージの内容は首尾一貫し、統一感が揺らぐことはない。
こうしたコミュニケーションのために必要とされるのが、コミュニケーションチャネルの使い分けと、その統合管理である。
認知・イメージ訴求のためには広告を、期待感の醸成・詳細な情報のためにはWEBを、製品をリアルに実感し・欲求を高めるためにはセールスプロモーションを---。
最適なチャネルから、当意即妙のタイミングでメッセージを発信する事で、マーケティングコミュニケーションは実効性をともなったもの---すなわち購買行動に結びつくものになりうる。
一方、発信のタイミングをコントロールし、尚かつメッセージに一貫性・統一性をもたらすために、クリエイティブ・グランドデザインに裏打ちされた統合管理が欠かせないものとなってくる。
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