8:斯界の碩学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 03:52 UTC 版)
直後、船にウィンゲート・ピースリー教授がやって来る。教授は、タイタスから郵送された卵は誰も手を触れないようにと指示して大学に保管してあると説明し、2人をウィルマース財団の邪神狩人(ホラーハンター)に勧誘する。また2人に工業量産化した「五芒星の石」の護符を授ける。 ウィルマース財団は、故アルバート・N・ウィルマース教授が創設し、ピースリーが統括責任者を、ミスカトニック大学の老教授陣が運営委員会を務める、非公式の共同体である。構成員は500名。ウィルマース教授はポール・ウェンディー‐スミスから原稿を受け取ったことがきっかけでこの組織を立ち上げた。財団は故ウィルマースの目的を完遂するために活動を続けている。 またシャッド‐メル種族は、アフリカを根城としつつも、傀儡人間に卵を運ばせることで、世界中に卵をばら撒いている。やつらは1964年には北米に侵入を果たし、ミスカトニック大学や財団にもスパイを送り込もうと画策している。やつらはテレパシーで情報共有するため、撲滅が難しい。巣を1つ叩いても、他の巣のやつらに知らされ対策されてしまう。 財団は、陸棲の邪神(地の精)は水で倒せることを科学的に実証している。クトーニアンは水を浴びると、組織が冒されて溶解して死ぬ。また敵がばら撒いた卵を奪い取り、大学の実験室で孵化させる。生後半年の幼体には酸も熱もレーザーも物理も効かなかった。有効なのは、水と、あとひとつ。教授の問いに、タイタスは「放射能だろう」と推測して的中させる。エイマリー卿の遺言は「プリンのアザトースに学べ」であり、アザトースは「原子の混沌」と呼ばれている邪神である。ピースリー教授は、プリンの書には核物質の使用が記されていたことを肯定する。 財団は、やつらを罠にかけて一網打尽にする作戦を準備している。教授は文書を取り出し、2人に読むよう言う。
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