黒牡丹

デジタル大辞泉

くろ‐ぼたん【黒^×牡丹】

読み方：くろぼたん

１ 牡丹で、花が黒みがかった紫色のもの。

２ 《中国、唐の富豪の劉訓が牡丹観賞に人を招いたときに、門に水牛を多くつないでおいたところ、人々がそれをさして、「劉氏の黒牡丹だ」と称したという故事から》牛のこと。

こく‐ぼたん【黒^×牡丹】

読み方：こくぼたん

１ 花が紫黒色の牡丹。くろぼたん。

２ 《「通俗篇」草木などに見える劉訓の故事から》牛の別名。

植物図鑑

くろぼたん (黒牡丹)

●メキシコのコアウイラ州からケレタロ州に分布しています。ロゼットは爪のような形で直径２～１０センチほどです。地下に大きな円錐形の塊根があります。成長は遅く、一年で数ミリしか大きくなりません。大きなローズピンクの花を咲かせます。
●サボテン科アリオカルプス属のサボテン類で、学名は Ariocarpuskotschoubeyanus。英名は Living rock cactus。

サボテンのほかの用語一覧

アストロフィツム：	鸞鳳玉
アリオカルプス：	岩牡丹  玉牡丹  黒牡丹
エキノカクツス：	太平丸  金鯱
エキノケレウス：	エキノケレウス・コッキネウス

>>アリオカルプスカテゴリの他の用語

植物名辞典

黒牡丹

読み方：コクボタン（ｋｏｋｕｂｏｔａｎ）

サボテン科の園芸植物

学名 Roseocactus kotschoubeyanus

隠語大辞典

黒牡丹

読み方：くろぼたん

1. 牛の異名。〔通俗編〕三十、黒牡丹、類苑、唐劉訓者京師富人、春游以牡丹為〓賞訓邀客賞花、乃繋水牛累百于門人指曰、此劉氏黒牡丹也。
2. 牛のことをいふ。〔犯罪語〕
3. 牛のことをいふ。
4. 〔犯〕牛のこと。
5. 牛。〔盗〕

分類 犯罪者、犯罪語、盗／犯罪

黒牡丹

読み方：こくぼたん

1. クロ牡丹を見よ。
2. 黒牡丹。張形の隠語。牛の異名を黒牡丹と呼べば牛角製の張形を指して黒牡丹と異称す。「似たもの雲泥くらべ」に「夜つかひ黒牡丹」とあり。「牛好な局の前も黒牡丹」。
3. 張形の別称。もと牛の異名を黒牡丹といふに基く。『似たもの雲底くらべ』に「夜つかひ黒牡丹」とあり、牛角製の張形をかく隠語によべるなり。尚ほ鈿目桃泉氏の『千牛譜』を参照せよ。

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季語・季題辞典

黒牡丹

読み方：クロボタン（ｋｕｒｏｂｏｔａｎ）

牡丹の一種

季節 夏

分類 植物

近代文学作品名辞典

黒牡丹

読み方：クロボタン（ｋｕｒｏｂｏｔａｎ）

作者 川端康成

初出 昭和4年

ジャンル 小説