黒井文太郎とは? わかりやすく解説

黒井文太郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/09 08:36 UTC 版)

黒井 文太郎(くろいぶんたろう[1]1963年 - )は、日本軍事ジャーナリスト

略歴

1963年、福島県いわき市生まれ。福島県立磐城高等学校を経て、横浜市立大学文理学部国際関係課程を卒業後、講談社に入社する[2]。学生時代はバックパッカーをしていた。講談社時代は週刊誌フライデーの編集に携わる。退社後はニューヨークを拠点にジャーナリストとして活動した。その後、戦場カメラマンとしてモスクワカイロを拠点に[3]内戦中のサラエボ市内やコントラに日本人初取材を行う等、精力的に活動した。これら紛争地からの帰国後には、月刊『軍事研究』の特約記者となった[3]

国際インテリジェンス(情報機関および諜報活動)専門誌として『ワールド・インテリジェンス』誌を発刊。自ら編集長に就任する。

自ら比較的得意な分野は「インテリジェンス」だと述べている。

2010年、黒井が自らのブログ上で大学2年の夏休みに初めての海外旅行でアメリカとメキシコに行った際、当初予約していたニューヨーク発ソウル経由の帰国便を一週間延期したことで、1983年9月1日に起きた大韓航空機撃墜事件を免れ、命拾いしたことを明かしている[4]

2013年JBpress上で20年前に結婚した元妻がシリア人であることや、黒井がシリア人女性と結婚した日本人として二人目らしいと述べている[5]。また、同年週刊朝日にてシリア秘密警察アムンから徹底的な調査対象とされ、スパイ嫌疑を持たれていた事やシリア大使館に何度も呼び出され、その際「元妻は大使館内では、端でみてわかるほど緊張し、がくがくと震えていた」事などを記しつつ、アサド政権に対して「世界でも過去最悪の極悪非道な政権」であると評している[6]アルカイダ等のテロリストに関する書籍も多く執筆している。

著作

単著

共著

  • 『生物兵器テロ』(宝島社新書、2002年1月)村上和巳との共著 ISBN 4-7966-2567-4
  • 『自衛隊交戦!』(宝島社文庫、2002年6月)軍事ジャーナリスト会議との共著 ISBN 4-7966-2739-1
  • 『北朝鮮〈空爆〉へのシナリオ 金王朝の恫喝vsアメリカの決断』(宝島社別冊宝島Real、2003年8月) ISBN 4-7966-3526-2
  • 『最新!自衛隊「戦略」白書』(宝島社別冊宝島Real、2004年5月)加藤健二郎、ワールド・インテリジェンス編集部との編著 ISBN 4-7966-4063-0
  • 『インテリジェンスの極意!』(宝島社SUGOI文庫、2008年12月)ワールド・インテリジェンス編集部との共著 ISBN 4-7966-6793-8
  • 『本当はすごかった大日本帝国の諜報機関』(扶桑社文庫、2012年8月)原作担当、劇画峰岸とおる担当(注記:SPA!コミック『満州特務機関』『実録・陸軍中野学校』の合本) ISBN 4-594-06654-2

編集

テレビ・ラジオ出演

インターネットテレビ出演

脚注

  1. ^ 16695655: Kuroi, Buntarō 1963-”. viaf.org. 2022年3月8日閲覧。
  2. ^ 黒井文太郎 講師・講演依頼・プロフィール|Speakers.jp(スピーカーズ)”. Speakers.jp(スピーカーズ) (2018年7月10日). 2022年3月23日閲覧。
  3. ^ a b 黒井 文太郎– Author –”. INODOS UNVEIL. 株式会社新領域安全保障研究所. 2025年8月9日閲覧。
  4. ^ 黒井文太郎. “戦場カメラマン”. 2017年7月1日閲覧。
  5. ^ 「どこの国でもいいから助けてくれ!」シリア国民の悲痛な叫びを聞いてほしい”. JBpress. 2017年7月1日閲覧。
  6. ^ シリア秘密警察 日本人軍事ジャーナリストにスパイ嫌疑”. 週刊朝日. 2017年8月2日閲覧。
  7. ^ 徹底解説「テレビが触れないシリアの真実」~子ども虐殺、紛争映像から何が見えるのか~”. ニコニコ生放送. 2017年7月19日閲覧。

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