黄泉のツガイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/12 09:05 UTC 版)
| 黄泉のツガイ | |
|---|---|
| ジャンル | 少年漫画 ファンタジー アクション |
| 漫画 | |
| 作者 | 荒川弘 |
| 出版社 | スクウェア・エニックス |
| 掲載誌 | 月刊少年ガンガン |
| レーベル | ガンガンコミックス |
| 発表号 | 2022年1月号 - |
| 発表期間 | 2021年12月10日[1] - |
| 巻数 | 既刊11巻(2025年11月現在) |
| アニメ | |
| 原作 | 荒川弘 |
| 監督 | 安藤真裕 |
| シリーズ構成 | 高木登 |
| キャラクターデザイン | 新井伸浩 |
| 音楽 | 末廣健一郎 |
| アニメーション制作 | ボンズフィルム |
| 放送局 | 未発表 |
| 放送期間 | 2026年4月 - |
| テンプレート - ノート | |
| プロジェクト | 漫画・アニメ |
| ポータル | 漫画・アニメ |
『黄泉のツガイ』(よみのツガイ)は、荒川弘による日本の漫画作品。『月刊少年ガンガン』2022年1月号から掲載されている[2]。謎と怪奇が交錯する新感覚ツガイバトル漫画。
沿革
2023年2月、全国書店員が選んだおすすめコミック2023で2位を選ばれる[3]。
同年8月、「次にくるマンガ大賞 2023」コミックス部門2位を獲得[4]。
2025年7月、TVアニメ化が決定[5]。
同年11月時点で、11巻までの累計発行部数は450万部を突破している[6]。
2026年4月より、メディアミックスとしてテレビアニメが放送予定[7][8]。
あらすじ
「夜と昼を別つ双子」(よるとひるをわかつふたご)には特別な力である封(ふう)と解(かい)が目覚める。そのような伝承がある村・東村(ひがしむら)に「夜を昼を別つ双子」として生まれたユルとアサの兄妹。両親は下界に行ったきり帰ってこない状況だったが、ユルは日夜狩りをして過ごし、アサは座敷牢の中で「お務め」を果たす。時折、下界から商人のデラがやってくる。そのような平和な暮らしを送っていたユルだったが、突如、東村の結界が破られ、バタバタという音とともに謎の武装集団が攻め込んできた。村人が次々と殺されていく中、「本物のアサ」と名乗る女性にアサが殺され、ユルはデラに連れられて村の守り神であるツガイの左右様(さゆうさま)と契約し、武装集団を撃退。ユルは下界に逃げることとなる。東村から下界に降りたユルはデラとハナに匿われ、自称本物のアサがかくまわれている影森家(かげもりけ)と接触。アサと2人で両親を見つけにいくことを約束する。
登場人物
声の項はテレビアニメ版の声優。
夜と昼を別つ双子
- ユル
- 声 - 小野賢章[7]
-
本作の主人公。16歳の金髪の少年。双子の妹のアサとともに東村に住んでいた。法律や戸籍、福祉サービス、文明から隔離された環境にいたため、日々の狩りで培った弓矢の腕を用いて戦い、狩人メンタルであるため人殺しにも躊躇がない。東村の人々から封の力を目覚めさせるために度々命を狙われて殺されかけていたが、その度に返り討ちにしていたため「封」の力を持つはずだがその能力はまだ使えていない。俗世と隔離された生活であったため、車や携帯電話など現代の一般常識には非常に疎い。
- 左右様(さゆうさま)
- ユルが従えているツガイ。東村の守り神として遥か昔から存在していた。女性形の左様と男性形の右様で、2体合わせて「左右様」と呼ぶ。本尊は村入口にあった守り神の石像。村が襲撃された時にユルと契約した。元が岩であるため、非常に頑丈。もともと左様は「封」と右様は「解」と相性が悪い。
- アサ
- 声 - 宮本侑芽[7]
-
ユルの双子の妹。黒髪の眼帯をした少女。10年ほど前にユルを置いて父母とともに村を離れ、影森家に匿われる。そのため10年もの間会えずにいたユルを溺愛する。15歳のときに殺された経験があり、その際「解」の力に目覚めた。ツガイの契約を解いたり、結界を解いたり、多様な使い方が可能。勉強したり遊んだり働いたりといった普通の暮らしを望んでいる。祖母とは時折連絡を取り合っているが、その祖母が何者かに操られており全く同じ言葉しか話さないことを認識している。
- おはぎとだいふく
- アサが従えている陰陽のツガイ。命名は羽村。
東村関係者
下界人
- 田寺 リュウ(たでら りゅう)
- 声 - 中村悠一[7]
- 東村の番小物(つがいこもの)を務める田寺家の現当主。「デラ」と呼ばれる。普段は下界に暮らし、商人として東村にやってきては、薬や野菜の種などを交換しに来ていたが、たまたま東村に滞在していた折に、東村が影森家からの襲撃を受け、ユルを助けて共に下界へ降りる。村に干渉されない限り、自分からは手を出さないスタンス。ツガイは現在持っていない。ハナと同様、元々は東村の人間だが、東村にはびこる「伝説の双子の力で東村が天下を取る」思考についていけず、表向きでは東村での仕事をこなしつつ、ユルやアサには好きな人生を歩んでくれることを望んでいる。
- 段野 ハナ(だんの はな)
-
リュウと共に番小物を務める女性。小柄だが肉体派で大食いである。料理上手。デラの後輩にあたり、敬語ではあるがやや砕けた話し方をする。母の仕事を受け継ぎ、番小物と同時に「墓堀り」の役職をもって、死体処理を行う。東村の人間だが、デラと同様東村の思考についていけず、表向き仕事を失わない様に仕事をこなしているが、「東村は本日で解散!」してもよいくらいに考えている。下界でユルを助けるため、デラと偽装結婚をし匿う。
- 虎鉄と二狼(こてつとじろう)
- 段野ハナが従えているツガイ。虎鉄が猫で二狼が犬。情報収集に長けている。
- 田寺 ロウエイ(たでら ろうえい)
- リュウとケンの父で田寺家前当主。波久礼ヒカル作品の「プリきゅん☆マミたん」の筋金入りのファンで、普段から当時世間から知名度の低かった第一期アニメシリーズのオタクTシャツを着る。妙な格好とアニメオタク趣味とは裏腹に相当な手練で切れ者である。御陵が従えるツガイの攻撃を受け抉れた顔を長い布で覆い隠している。
- 金城 ナギサ(きんじょう なぎさ)
- ユルとアサの母親。沖縄県出身。東村に偶然迷い込んで、ミネと出会い、夫婦となる。刺客から逃れるため10年前にアサらとともに村を出る。影森家に匿われていたが、実家のある沖縄に向かう飛行機で姿を消す。
- ミネ
- ユルとアサの父親。東村に偶然迷い込んできたナギサと出会い、夫婦となる。双子の伝承には否定的だったようで、自分の子が「夜と昼を別つ双子」として産まれた事に絶望していたが、妻子の事は愛している。10年前にユルに刺客の危険を教えたのち、刺客から逃れるため10年前にアサらとともに村を出る。影森家に匿われていたが沖縄県に向かう途中、飛行機の中で忽然と姿を消す。
- ヤマ
-
下界で祈祷師としてお祓いや霊障治療をするほか、村と下界をつなぐ役割を持つ。肥満体型である。
- レディとジェントルマン。
- ヤマが従えているツガイ。
- 「社長」
-
下界の東村一派のリーダーの老人。この機会に東村のリーダーとなろうとする野心を持つ。
- 篝と雫
- 社長が従えているツガイ。災神。火やウォーターカッターで攻撃する。
東村の人々
- ヤマハ
- 東村の住人。長老。偽物のアサを幽閉していた。実は西ノ村出身であり、姉のミナセと違い封の力に目覚めなかったため西ノ村から追い出され東村へ移り住んだ。年老いたころに寿命を封じる力を持つミナセによって不老となっている。その後、任意の地域を封じ隔離する力を得て、東村を結界で囲い部外者の目から隠し続けていた。
- キョウカ
-
東村の住人。ダンジの母。他の村民とは違い、ユルやアサやツガイの事を心の底から案じている。村は滅びるべきと望んでおり、ユルに二度と東村に戻ってこないように言う。
- キリとダンジ
- キョウカが従えているツガイ。キリは両親と共に東村から消えたアサの身代わりを、ダンジはユルの幼馴染役を演じることで、ユルを東村に縛り付ける役目を果たしていた。
- オダマキ
- 東村の住人。アザミの父。ユルが死ぬことを望んでいる。
- アザミ
- 東村の住人。オダマキの娘。影森家の村の襲撃で母を亡くす。
- 東村 紫明(ひがしむら しめい)
- ヤマハが東村に移り住んだころの東村の殿様。左右様を従えていた。功を焦るあまり慶長出羽合戦で命令違反をするばかりか解の力を手に入れたあさひを死なせてしまったことで狂ってしまい、夜と昼を別つ双子ではない双子まで万が一を夢見て殺しまわるようになった。その後、東村の狩人によって山狩りの最中に殺された。
- 夜太郎(やたろう)
- 約400年前の夜と昼を別つ双子の少年。封の力を得ることを期待した紫明に殺された。
- あさひ
- 約400年前の夜と昼を別つ双子の少女。解の力を得ることを期待した紫明に殺され生き返った。慶長出羽合戦で解の力を行使したが、射抜かれて死亡した。
- タイザン
- ユルとアサの先祖。双子を殺しまわる紫明を山賊を装って殺した。
影森家
- 影森 ゴンゾウ(かげもり ごんぞう)
-
影森家の現当主。好人物に見えるが、裏切り者には容赦せず、目的のために使用人を使い捨てにする非情な一面も持つ。百鬼夜行というツガイを従えており、その力で大量のツガイを従えている。御陵に影森家襲撃によって殺されてしまう。
- 百鬼夜行(ひゃっきやこう)
- ゴンゾウが従えているツガイの1つ。ツガイ間の相性を調整し、複数のツガイを支障なく主に持たせることができる。
- 影森 ヒカル(かげもり ひかる)
-
影森家長男。ハートフルな漫画で人気の漫画家「波久礼ヒカル」として活動しており、代表作の「プリきゅん☆マミたん」は人気となり何度もアニメ化されており、関係者には隠れファンも多い。殺伐とした影森家の生活を厭う。
- ホワイトとベタ
- ヒカルが従えているツガイ。ホワイトが物体を消して、ベタがそこに任意の物を上書きすることで実体化できる。
- 影森 アスマ(かげもり あすま)
-
影森家次男。母のイオリの兄であり叔父である新郷ハヤトと行動を共にする、うさんくさい笑みが特徴の人物。しかしながら表面上そう見えるだけで、実際には合理的な考え方を持ち、自分の信念のもとに真っ当な行動を取っている。母イオリを自殺に追い込んだハヤトを憎悪し、虎視眈々と殺害しようとしている。
- 朝霧(あさぎり)と夜桜(よざくら)
- アスマが従えているツガイ。金烏玉兎。それぞれ蝶と蛾の群体。イオリから受け継いだもの。
- 影森 ジン(かげもり じん)
-
影森家三男。任務で東村を襲撃した部隊の責任者。任務の実務面を司る。
- 愛ちゃん(あいちゃん)と誠くん(まことくん)
- ジンが従えているツガイ。掃除屋。見た目は大(愛ちゃん)小(誠くん)のアンコウ。愛ちゃんが飲み込んだモノを誠くんが任意で出すことができる。
- ガブちゃん
- 声 - 久野美咲[7]
-
任務で東村を襲撃する。赤いパーカーを着た金髪の少女。影森家に身を寄せている。痛いのは慣れていると言う等、悲惨な過去を持つ事が仄めかされている。ジンや黒谷姉弟が「ガブちゃんさん」と呼んでいることから、「ガブちゃん」が名前である可能性がある。
- 「ジョー・ウィリアム・フレデリック・ガブリエルI世」と「カーク・ダグラス・ウオルドグレイヴ・ガブリエルII世」
- ガブちゃんが従えているツガイ。上顎と下顎で一体となって、相手を齧り取る。口を閉じれば盾ともなり、戦闘に特化したツガイ。
使用人
黒谷四姉弟
影森家が経営する孤児院の前に捨てられていた孤児が、まとめて姉弟として育てられた四人。血のつながりはないが、姉弟としての情はある模様。
- 黒谷 ナツキ
-
長女。眼鏡をかけた女性。アサやガブちゃんの家庭教師役もしている。婚活中。
- なもみはぎ
- ジジ丸とババ丸から成るなまはげのツアイ。戦闘力が高い。
- 黒谷 フユキ
-
長男。長髪の男性。
- 閻魔帳
- ウィスパーとエンプレイスから成るツガイ。接した(掴んだ)ツガイから情報を取ることができる。
- 黒谷 ハルオ
-
次男。姉弟の中では一番現代の若者っぽい外見。東村を訪れた際に、ヤマハおばぁから「ツンツン頭」と呼ばれる。
- ウサちゃんとカメちゃん
- 兎と亀のツガイ。兎の素早さと、亀の重さが武器。
- 黒谷 アキオ
-
三男。スキンヘッドで大柄な男性。痛覚を感じない体を持つ。
- 山風と谷風
- ヤマノカミのツガイ。とにかく体が大きく、小さめの山そのものと言ってもよいほど。
その他の使用人
- 立川 マコト
-
影森家を襲撃したが、捕まって以降、影森家に雇われる。時折ヒカルのアシスタントも行っている。難病の母親の治療費を支払う為に雇われた苦労人の女性。見た目は派手だが感性は一般的で真面目である。
- 赤井さんとみどりさん
- 狐と狸のツガイ。狐は変装、狸は捕獲の能力を持つ。
- 桜沢先生
- 影森家のおかかえ医師。屋敷の医務室に常駐し、少々の疾病や負傷であればそこで治療してくれる。
- 羽村
- 立川らと影森家を襲撃したが、アサによってツガイとの契約を解除された。返却を望むも、それまでの雑な扱いを嫌がられ陰陽からは拒否されている。のちに庭師として影森家の使用人となる。立川と違いギャンブル狂で多額の借金を背負った男である。
西ノ村関係者
- 御陵(みささぎ)
-
西ノ村関係者のリーダー的存在。中華料理店「西家」を営む。
- 天と地(てんとち)
- 御陵が従えているツガイ。天は目に見えないほど遥か高くの上空におり、地は地中にいる。
- 与謝野 イワン(よさの いわん)
-
新郷ハヤトに雇われた刀使い。戦闘能力が高く、左右様とも互角に戦う。よく「夜道のチカン」と名前を間違えられる。
- 大凶と小凶(だいきょうとしょうきょう)
- 与謝野イワンが従えているツガイ。マガツヒ。長刀と脇差。斬った空間同士を入れ替える力を持つ。
- 峰山 アンナ(みねやま あんな)
-
私立百目鬼(どめき)女子高等学校に通う高校3年生。
- タロウとヒメ
- 峰山アンナが従えているツガイ。魂コロガシ。タロウは死体を丸めて肉団子に圧縮し、ヒメはそこへ卵を産み付けて新たなツガイを生み出すことができる。
- 椥辻
- 若い男性。粘菌のようなツガイを相手のツガイの本尊に寄生させることで、自在に操って爆発させることができる。
- 醍醐(だいご)
-
血の気の多い大男。
- ドSとドM
- 醍醐が従えているツガイ。サドマゾ。くらった攻撃をドMが吸収し、ドSがコピーして相手に放つ。
- ミナセ
- 年齢不詳の若い女。東村の長老であるヤマハの双子の姉。神懸かりという封の力を少しだけ行使できる巫女。封の力を用いて自身の寿命を封じた。自身の力を欲する人間が湧いてくることを厭いこの力は自分にしか効かないと断っていたが、他人の寿命も封じることができ、ヤマハの寿命を封じた。黒谷アキオの母と名乗って、アキオを西ノ村側へ引き入れる。
その他の登場人物
- 新郷 ハヤト(しんごう はやと)
-
影森アスマの母イオリの兄。風貌も性格もヤクザの様な男で非常に強欲。姻戚の影森家を乗っ取ろうとする。幼い頃から妹であるイオリを虐げていた。アスマに対しても日々暴言を吐くなど横暴な扱いをしている。
- 風神と雷神
- 新郷ハヤトが従えるツガイ。
- 新郷 イオリ(しんごう いをり)
- 影森アスマの母。ハヤトより勉強も運動も出来なかった為、親戚や両親からずっといらない女と虐げられていた。故人。ツガイを苦に自殺しようとしていたところ、通りすがりの影森ゴンゾウと出会い、影森家に誘われる。アスマの金烏玉兎はもともとはイオリのツガイ。
- 田寺 ケン(たでら けん)
-
田寺リュウの異母兄弟の少年。13歳の中学生で、学校で肌の色や父親がいない事で酷いイジメを受けていて不登校状態。田寺ロウエイとエチオピア人の母とのハーフ。磐梯山に長らく封印されていた手長足長と契約してしまう。凶暴で自分の言う事を聞かないツガイに手を焼き、父から教えられていたマヨイガに閉じこもろうとしたところで異母兄であるリュウたちと出会った。
- 手長と足長
- 田寺ケンが契約していたツガイ。凶暴な性格でケンの命令に従わず、ケンに危害は加えないものの絶えず悪事を働いていた。
- オシラサマ
- 人間とのんびり過ごす神様レベルのツガイ。左右様とは旧知。銀髪の美女と雄の白馬のツガイ。オシラサマの方はレベルや容姿の美しさとは裏腹に明朗快活で子供好きでよくユル達のアジトに遊びに来る。先祖代々、とある農家の女性と契約を結んでいる。現在の主は高齢の為、その孫娘と生前契約をしている。
用語
- ツガイ
- 固有の特殊能力を持つ2体で1対の存在。神様、幽霊、妖怪、化け物、UMA、異形など様々な呼ばれ方をする存在をまとめてツガイと呼ぶ。人語を解し、心を持つ。ツガイの本尊に、主となる人物の血がかかることで、主従契約が結ばれる。契約された主の命令に原則従う。基本、1人の主には2体で仕える。亡くなるなどで主がいなくなると、野良ツガイとなり地縛霊のようにその場所に繋がれ、そのまま何百年も経つと消滅してしまう。そのため主の身を守ろうとするのが基本の行動。ツガイを従えたことのある人物にのみ視認することができるが、ツガイ側の意思で姿を見せることもできる。極稀に契約がなくとも見えてしまう一般人もいる。作り出すこともできるがツガイには影が無い。
- 封と解(ふうとかい)
- 東村か西ノ村で夜と昼が等しい日に、日の出を境に生まれた男女の双子が持つ能力。古来、能力を持つものが生まれるたびにその力を利用しようとする者の間で激しい争いが繰り広げられてきた。所有者が一度死ぬことで、その能力を使えるようになる。ただし双子が必ずしも生き返るとは限らなく、400年前の慶長出羽合戦の際には少女のみ生き返り少年は生き返らなかった。「封」は世のあらゆるものを強制的に閉じることができる能力。「解」は世のあらゆるものを強制的に解くことができる能力。どちらも解釈次第で様々な運用が可能で、寿命を封じ不老になったり、土地を封じて隔離したり、頭を首から解して殺したりすることが可能。ヤマハやミナセのように、夜と昼を別つ双子以外にも力が目覚める場合があるが、その場合は何かしら特定の運用に限られる模様。
- 東村(ひがしむら)
- ユルが住む村。天下を取るために解や封の力を手に入れることを目指し、夜と昼を別つ双子が生まれると秘密裏に殺そうとする狂った村。ヤマハの結界で隔離されることで存続しており、村人のいなくなった東村は滅び跡地となっている。約400年前は東村紫明が統治していた土地だったが、紫明が殺されてからはヤマハが長老となっている。
- 西ノ村(にしのむら)
- 約400年前の慶長出羽合戦で西軍に力を貸したが敗北し、焼かれて滅びた村。西野湖ダム事業によって、跡地はダム湖に沈んでいる。
- 影森家(かげもりけ)
- 遠い昔、考え方の違い等から東村を出た一族。表社会では幅広く事業を展開していて社会的地位も高い存在である資産家。ツガイ使いを多数抱える。ハナやデラ曰く「世間一般から弾かれたはみ出し者の集まり」であり、孤児が多い。
書誌情報
- 荒川弘、『黄泉のツガイ』、スクウェア・エニックス〈ガンガンコミックス〉、既刊11巻(2025年11月12日現在)
- 2022年6月10日発売[9]、ISBN 978-4-7575-7962-0
- 2022年9月12日発売[10]、 ISBN 978-4-7575-8100-5
- 2023年2月10日発売[11]、 ISBN 978-4-7575-8401-3
- 2023年6月12日発売[12]、 ISBN 978-4-7575-8608-6
- 2023年9月12日発売[13]、 ISBN 978-4-7575-8786-1
- 2024年1月12日発売[14]、
ISBN 978-4-7575-8877-6
- 特装版:2024年1月12日発売、 ISBN 978-4-7575-8878-3
- 2024年5月11日発売[15]、 ISBN 978-4-7575-9184-4
- 2024年9月12日発売[16]、 ISBN 978-4-7575-9412-8
- 2025年3月12日発売[17]、 ISBN 978-4-7575-9733-4
- 2025年7月11日発売[18]、 ISBN 978-4-7575-9950-5
- 2025年11月12日発売[19]、 ISBN 978-4-301-00162-1
テレビアニメ
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この節には放送または配信開始前の番組に関する記述があります。
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2025年7月に制作が発表された[20]。2026年4月より連続2クールで放送予定[7][8]。
スタッフ
- 原作 - 荒川弘[20]
- 監督 - 安藤真裕[20]
- シリーズ構成 - 高木登[20]
- キャラクターデザイン・総作画監督 - 新井伸浩[20][21]
- ツガイデザイン - 杉浦幸次、伊藤嘉之[21]
- 美術監督 - 大西達朗[21]
- 美術設定 - 多田周平、小木斉之[21]
- 色彩設計 - 後藤ゆかり[21]
- 撮影監督 - 張盈穎[21]
- 3D監督 - 佐々木瑞生[21]
- 編集 - 髙橋歩[21]
- 音響監督 - 若林和弘[21]
- 音響効果 - 緒方康恭[21]
- 音楽 - 末廣健一郎[20]
- アニメーション制作 - ボンズフィルム[20]
出典
- ^ “荒川弘最新作のタイトルは「黄泉のツガイ」、12月発売の少年ガンガンで連載開始”. コミックナタリー. ナターシャ (2021年11月12日). 2025年1月19日閲覧。
- ^ “荒川弘の新作「黄泉のツガイ」が表紙&巻頭カラーで始動、もち「魔女ツノ」完結”. 2024年9月10日閲覧。
- ^ “書店員が選んだおすすめコミック2023、第1位は眞藤雅興「ルリドラゴン」”. コミックナタリー. ナターシャ (2023年2月2日). 2025年11月12日閲覧。
- ^ “次にくるマンガ大賞2023、コミックス部門1位はむちまろ「生徒会にも穴はある!」”. コミックナタリー. ナターシャ (2023年8月31日). 2025年11月12日閲覧。
- ^ 「黄泉のツガイ」TVアニメ公式 [@tsugai_official]「原作:荒川弘 黄泉のツガイ TVアニメ化決定!」2025年7月6日。X(旧Twitter)より2025年11月12日閲覧。
- ^
TSUTAYA伊那店(本、文具、雑貨) [@TSUTAYAINA_BOOK]「【黄泉のツガイ11巻】」2025年11月12日。X(旧Twitter)より2025年11月12日閲覧。
{{cite web ja}}: CS1メンテナンス: 複数の名前/author (カテゴリ) - ^ a b c d e f “アニメ「黄泉のツガイ」放送は2026年、キャストに小野賢章や宮本侑芽”. コミックナタリー. ナターシャ (2025年9月13日). 2025年9月13日閲覧。
- ^ a b “アニメ「黄泉のツガイ」来年4月から2クール放送、アクションシーンも収めたPV公開”. コミックナタリー. ナターシャ (2025年10月10日). 2025年10月10日閲覧。
- ^ “黄泉のツガイ 1巻”. エニックス. 2025年1月19日閲覧。
- ^ “黄泉のツガイ 2巻”. エニックス. 2025年1月19日閲覧。
- ^ “黄泉のツガイ 3巻”. エニックス. 2025年1月19日閲覧。
- ^ “黄泉のツガイ 4巻”. エニックス. 2025年1月19日閲覧。
- ^ “黄泉のツガイ 5巻”. エニックス. 2025年1月19日閲覧。
- ^ “黄泉のツガイ 6巻”. エニックス. 2025年3月12日閲覧。
- ^ “黄泉のツガイ 7巻”. エニックス. 2025年3月12日閲覧。
- ^ “黄泉のツガイ 8巻”. エニックス. 2025年3月12日閲覧。
- ^ “黄泉のツガイ 9巻”. エニックス. 2025年3月12日閲覧。
- ^ “黄泉のツガイ 10巻”. エニックス. 2025年7月11日閲覧。
- ^ “黄泉のツガイ 11巻”. エニックス. 2025年11月12日閲覧。
- ^ a b c d e f g “荒川弘「黄泉のツガイ」TVアニメ化決定!スクエニ×アニプレ×ボンズの布陣で始動”. コミックナタリー. ナターシャ (2025年7月6日). 2025年7月6日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j “『黄泉のツガイ』2026年4月より連続2クールで放送! 本編映像を使用したティザーPVも公開”. アニメイトタイムズ. アニメイト (2025年10月10日). 2025年10月10日閲覧。
外部リンク
- 黄泉のツガイ - 月刊少年ガンガンホームページ
- 『黄泉のツガイ』公式 (@tsugai_gangan) - X
- TVアニメ「黄泉のツガイ」公式サイト
- 「黄泉のツガイ」TVアニメ公式 (@tsugai_official) - X
- 黄泉のツガイ (@tsugai_official) - TikTok
- 黄泉のツガイのページへのリンク