鶴見太郎 (歴史社会学)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 鶴見太郎 (歴史社会学)の意味・解説 

鶴見太郎 (歴史社会学)

(鶴見太郎 (歴史社会学者) から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/06 14:15 UTC 版)

鶴見 太郎(つるみ たろう、1982年 - )は、日本歴史社会学者。専門はロシアユダヤ史、シオニズムエスニシティナショナリズム論。東京大学大学院総合文化研究科(地域文化研究専攻)准教授

略歴

岐阜県飛騨市生まれ[1]。2000年、埼玉県立大宮高等学校卒業[1]。2004年東京外国語大学外国語学部(英語専攻)卒業、2006年東京大学大学院総合文化研究科(国際社会科学専攻)修士課程を修了[2]。2010年、同大学院博士課程修了[2]。指導教員は山本泰[1]。同年、論文「ロシア・シオニズムの想像力1881-1917:帝国における非ユダヤ人の影と社会という位相」にて東京大学より博士(学術)学位を取得[3]

2009年より日本学術振興会特別研究員(PD)[2]。2012年より明治学院大学、東京大学非常勤講師、およびニューヨーク大学(ヘブライ・ユダヤ学科)客員研究員[2]2014年埼玉大学研究機構准教授。2016年より現職。

2011年、博士論文にて第1回東京大学南原繁記念出版賞受賞[2]。パレスチナ紛争の起源としてのシオニズムの世界観に関する歴史社会学的研究に対して、2014年に第11回日本学術振興会賞(人文・社会科学系)[4]、2015年に第11回日本学士院学術奨励賞[5]をそれぞれ受賞。

著書

単著

共編

  • (今野泰三・武田祥英)『オスロ合意から20年:パレスチナ / イスラエルの変容と課題』NIHUイスラーム地域研究東京大学拠点中東パレスチナ研究班、2015年。ISBN 978-4-904039-85-4

分担執筆

  • 「ナショナリズムの「想像の公共圏」:ロシア・シオニズムにおける「国際規範」の創出と応用」
佐藤成基編著『ナショナリズムとトランスナショナリズム:変容する公共圏』法政大学出版局、2009年。ISBN 978-4-588-60252-8
  • 「忘れられた世代と場所:「長い一九世紀」最後のロシア・シオニスト」
臼杵陽監修、赤尾光春・早尾貴紀編『シオニズムの解剖:現代ユダヤ世界におけるディアスポラとイスラエルの相克』人文書院、2011年。ISBN 978-4-409-23047-3
  • 「ナショナリズムの国際化:ロシア帝国崩壊とシオニズムの転換」
赤尾光春・向井直己編『ユダヤ人と自治:中東欧・ロシアにおけるディアスポラ共同体の興亡』岩波書店、2017年。ISBN 978-4-00-025426-7
若林幹夫立岩真也佐藤俊樹編『社会が現れるとき』東京大学出版会、2018年。ISBN 978-4-13-050192-7
  • 「なぜ「ユダヤ人は金持ちだ」と言われるのか」
東京大学教養学部編『異なる声に耳を澄ませる』白水社、2020年。ISBN 978-4-560-09756-4
  • 人種・民族についての悪い理論」
東京大学東アジア藝文書院編『私たちは世界の「悪」にどう立ち向かうか』トランスビュー、2022年。ISBN 978-4-7987-0186-8
黛秋津編『講義 ウクライナの歴史』山川出版社、2023年。ISBN 978-4-634-15235-9
  • 「シオニズムとイスラエルにおける世俗主義と宗教復興」
伊達聖伸木村護郎クリストフ編著『世俗の新展開と「人間」の変貌』勁草書房〈西洋における宗教と世俗の変容3〉、2024年。ISBN 978-4-326-10337-9
  • 「イスラエルと虐殺の記憶:過剰防衛の歴史社会的背景」
鈴木啓之・児玉恵美編著『パレスチナ / イスラエルの〈いま〉を知るための24章』明石書店〈エリア・スタディーズ別冊〉、2024年。ISBN 978-4-7503-5760-7

翻訳

脚注

出典

  1. ^ a b c "プロフィール."鶴見太郎個人サイト. 2025年3月17日閲覧。
  2. ^ a b c d e "マイポータル."researchmap(2025年2月3日更新). 2025年3月17日閲覧。
  3. ^ "博士論文:書誌事項."CiNii Dissertations. 2025年3月17日閲覧。
  4. ^ "第11回(平成26年度)日本学術振興会賞受賞者一覧."日本学術振興会. 2025年3月17日閲覧。
  5. ^ "日本学士院学術奨励賞授賞一覧."日本学士院. 2025年3月17日閲覧。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  鶴見太郎 (歴史社会学)のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「鶴見太郎 (歴史社会学)」の関連用語

鶴見太郎 (歴史社会学)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



鶴見太郎 (歴史社会学)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの鶴見太郎 (歴史社会学) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS