鵜殿のヨシ原焼き
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 05:32 UTC 版)
詳細は「野焼き」を参照 鵜殿では毎年2月頃に、ヨシ原の保全と害草・害虫の駆除、不慮の火災防止等を目的に野焼きが行なわれている。これは昭和20年代より続けられている。それ以前はヨシの他に屋根葺きや燃料の需要のあるオギまでも、殆ど刈り取られていた。このヨシ原焼きは、1970年(昭和45年)から5年間中断した。その結果、ヨシ原は雑草などに占拠され、ヨシの品質が低下し、絶滅の危機に陥った。このことから1975年(昭和50年)に「鵜殿のヨシ原焼き」が復活した。 野焼きの面積は、上牧から道鵜町までの約30ha。毎年行われている野焼きだが、2001年(平成13年)には対岸の枚方市側住民からの降灰に関する苦情により中止されている。以後、野焼き面積を減らしたり、ヨシを刈り倒した後に着火するなど、火力を弱める工夫をしているが、近年は中止の危機を迎えている。 新型コロナパンデミックの影響により、2020年(令和2年)から2年間連続で鵜殿のヨシ原焼きが行われなかった。その影響で篳篥に適したヨシが育たなくなり、雅楽の歴史的危機と言われている。その後、2022年に3年ぶりの鵜殿のヨシ原焼きが行われた。
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